生意気な後輩
生意気な後輩
気に入らない後輩がいる。牛島さんに張り合う一年の五色工。強気でだけど天然なそいつが気に入らない理由の最たるものは、俺の妹がそいつを好いているからだ。
「五色くん、お疲れさま」
「ミオちゃん、お疲れ!」
まただ。
また俺のミオと仲良く話して。俺なんかミオと仲良く話したのはいつぶりかもわからないのに。
「白布さん、どうかしましたか?」
「うるさい。黙れ五色」
「?? はい!」
こうやって話しかけてくる度につんけんと返したって、五色は気づかない。俺のミオと仲良くするなよ。
「五色、ミオとあんまり話すなよ」
「えっ、何でですか?」
「理由なんかねえよ!」
俺がそう釘をさしたって、五色には通じない。
ああ、イライラする。
「五色くーん! 一緒に帰ろう」
「わかった! 今いく!」
ほら。
こうやってまたこいつは俺の導火線に火をつける。
だから俺がこいつに冷たくするのは、致し方ないことなのだ。
だがしかし、五色とミオはあろうことか付き合い始めてしまったのだ。これはゆゆしき事態である。
「ミオ!」
「うわ、お兄ちゃん」
「白布さん!?」
だから俺は強行手段に出た。こいつらの間を割ってしまえばいいのだ。
デート現場に偶然を装って出くわし、帰り道を歩く二人の間に入り。
それでも俺の思惑通りに行くわけもなく。
「お兄ちゃん、なんでストーキングするの」
「ミオ、俺は……」
「お兄ちゃんなんか知らない!」
かわいい妹の一言は、俺の胸に突き刺さった。
でもだからといって、俺は二人の邪魔をすることをやめたりしない。
いつの日かミオが俺から巣だつ日が来るとしても、それは今ではないのだ。
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三周年企画。
白布くんの妹が五色くんと仲良くする。
企画参加ありがとうございました!
170425