弟分
弟分
幼馴染みのミオは、なるほどどうして底抜けに明るい。それでいて頭がいいから、俺が通っている白鳥沢の三年生でもある。
「けんくんおはよう」
「なんだ、ミオか」
「なになに、朝から不機嫌だなぁ」
朝、こうして毎日でくわすのは、俺とミオが同じ部活に入っているからだ。
それでも俺は素直じゃないから、ミオに冷たく当たってしまう。素直じゃないからだけではない、俺はミオの態度が気に入らないのだ。
ミオは前に言っていた。俺は弟分のような存在なのだと。
部活に行けば行ったで、俺はやっぱり面白くない。
「えーたくんおはよう」
「ミオちゃんおはよ!」
「若利くんも覚くんも、太一くんもおはよう!」
ミオはこうやって誰にでも優しくする。特に気に入らないのは瀬見さんとの仲だ。
瀬見さんはミオを下の名前で呼ぶし、あまりにも楽しそうに話をするからだ。
だから俺は、瀬見さんに他の三年生とは違う態度をとるのだ。恋敵を敬うなんてできなかった。
「けんくん、どうかした?」
そうしていつの間にか部活の朝練は終わっていて、体育館には俺とミオの二人きりだった。
相変わらずミオは俺を弟のように扱う。いらいらはピークに達していた。
「子供扱いするなよっ!」
「けん、くん?」
怒号は体育館にこだまして、ミオは目を真ん丸にして俺を見ていた。
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千明さまリクエストです。
白布くんと年上幼馴染みです。
期待に添えたかわかりませんが、精一杯書かせていただきました。
リクエストありがとうございました!
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