教えて

(「小さな幸せ」続き)



教えて



霜月が見知らぬ男に告白されているのを見た。
霜月はその告白を断っていたけど、その時俺の胸がぎゅっと締め付けられて、胸がもやもやするのを感じた。

「なんだろ」

風邪かなとも思って一応保健室に行ったけど、熱もないし喉も痛くない、鼻水も出ないしで原因が分からないままに俺はいつも通り部活をして帰ることにした。

帰り道、なんとなく霜月に聞いてみた。

「ねえ、霜月」

「なに?」

「うん。今日霜月が告白されてるところを見ちゃったんだけど」

「えっ……」

霜月の足が止まる、俺は不思議に思って足を止めて霜月を見た。
うつむきもじもじと何かを言っていたが、俺は続けた。

「それで俺、それを聞いてから胸がもやもやするんだよね。これって何なんだろう?」

「え。そ、それは……」

うつむいてたかと思えば今度は顔を上げて俺をまっすぐに見てきた。しかも顔は真っ赤だ。
もしかしたら俺の胸のもやもやが霜月に伝染したのではないだろうか。
これはやっぱり病気なのだ。

「ごめん霜月、俺のもやもやの病気移したかも」

言っても霜月はもう何も返事をしてくれなかったから、思いのほか俺の病気は重いものだったのかもしれないと思った。


――――――――
穂香さまリクエストです。
五色くんで「小さな幸せ」続きです。
期待に添えたか分かりませんが精一杯書かせていただきました。
リクエストありがとうございました!



170421