追いかけられてたことに気づかない

(「追いかけてきたのは君の背中」続き)



追いかけられてた事に気づかない



瀬見から好きだと言われた私だけど、その後私たちが付き合うだとか、告白したりされたりということは全くなかった。つまりは私はわからない。私と瀬見はいったいどういう関係なんだろうか。
あの日瀬見に抱かれたものの、以降私たちがなにか変わったかといえば、なにも変わったことはなかった。

好きだって言ってくれたのは嘘だったのだろうか。確信が持てない私は、瀬見と一緒にいても恋人らしいことが出来なかった。




牛島と私はよき友達で、だけど周りから見たら恋人同士に見えるようだ。よく周りに誤解されるそれが、今日もまたとある人に誤解を産み出していた。

「ミオ、お前あの噂本当だったんじゃねえの? 無理して俺と居なくていいから」

部活終わり、出し抜けに言われたそれに、だけど私の怒りがマックスになっていた。

「好きだとも付き合おうとも言わないくせに、私が瀬見を思う気持ちを否定しないでよっ」

「……ミオ、……」

怒りのあまり目からは涙が溢れていた。こんなにも好きなのに、なんで瀬見には通じないのだろう。私はずっと瀬見が好きだったのに。
涙で瀬見の顔はよく見えず、だけど彼は私を力強く抱き締めた。

「傷つけでごめん、好きだミオ、付き合ってくだ、さい」

ようやく聞けたその言葉に、私は小さく頷くと、瀬見は私の唇に触れるだけのキスを落とした。



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柚希さまリクエストです。
瀬見くんで「追いかけてきたのは君の背中」続きです。
期待に添えたかわかりませんが、精一杯書かせていただきました。
リクエストありがとうございました!



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