君のため

(「ショートケーキ」続き)


君のため


山口くんは、よくツッキーくんという人の話をする。なんでもとても頭がよくてかっこいいんだとか。

「山口くん、ツッキーくんって誰?」

「あ、霜月さん」

山口くんは少し考えたあとため息を吐いた。
あれ、悪いこと聞いちゃったかな?

「ごめん、なにか嫌なことを聞いたかな?」

「あっ、そんなことないよ。……ツッキーは小学から一緒で、同じ部活の月島蛍だよ」

聞いて私はビックリした。ツッキーって、月島くんのことだったんだ。
確かこの前、ショートケーキを渡した記憶がある。

「月島くんって、甘いものとか嫌い、なのかな?」

「え? 分からないけど、ショートケーキは好物だよ?」

好物。
聞くや否や、私は彼にまたショートケーキを作ろうと密かに決めたのだった。



料理部でショートケーキを作ることは何回もあった。でも今日は、いつもより力を入れている。
月島くんに、食べてほしい。だから私はいつもより気を使って生地を作り、デコレーションをした。

ねえ、月島くん。このショートケーキ、気に入ってくれるかな。

私はショートケーキを箱に入れ、月島くんを探しに出た。


――――――――
千明さまリクエストです。
月島くんで「ショートケーキ」続きです。
期待に添えたかわかりませんが、精一杯書かせていただきました。
リクエストありがとうございました!



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