大きなてのひら
大好きなてのひら
年下の彼氏って不安じゃないの?
よく友達に言われるそれは、確かにその通りなのだ。私の恋人はまだ高校生で、しかも今、ユース合宿に行っていてずっと会えていない。
社会人の私と彼の出会いは、ごく単純。よくいくコンビニが同じだった。それが縁で話すようになった。
「あんまんください」
「おっちゃん、あんまん!」
その日は寒い冬の日で、私と侑くんは同時にあんまんを頼んだのだ。そのあとあんまんを譲り合い、結局半分こして食べたのだった。
「お姉さん、この辺のひと?」
「んー、就職でこっちに来たんだ」
「ほんまや。きれいな標準語やな」
それが最初の会話で、それ以降もそのコンビニで会うたびに話をするようになった。
そして、侑くんの方から告白された。
「俺、ミオさんが好きやねん」
はじめは断った。私が年上だったからだ。だけど侑くんは、何度も何度も告白してくれて、結局私は告白をオーケーした。私もまた、侑くんに惹かれていたのだ。
「おう、久しぶりやな、ミオ!」
ユース合宿から帰ってきた侑くんは、心底嬉しそうに私の頭を撫でた。侑くんの手は、バレーをするからか、他のひとより大きくてしなやかで、だけど男のひとらしく筋張っている。
「めっちゃ会いたかったわ〜!」
頭を撫でる手はだんだん乱暴になり、私は侑くんの右手を握る。
「ミオ?」
「久しぶりだね」
握った侑くんの右手を自分の頬に宛てる。あったかくて大きなてのひらに触られると、ふわふわした嬉しい気持ちになる。
「私、侑くんの大きなてのひら、好きなんだあ」
「てのひらだけ? 俺は好きやないの?」
「もう! もちろん侑くんも大好きだよ!」
大きなてのひらは私の頬に宛てられたままに、もう片方の手が私の体を抱き寄せた。幸せだ、すごく。
「会いたかった。ミオ!」
「私もだよ」
私は彼の胸に顔を埋め、幸せを噛み締めた。
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リクエストです。
宮侑くんでユース合宿にから帰った侑くんに甘えられるお話です。
期待に添えたかわかりませんが、精一杯書かせていただきました。
リクエストありがとうございました!
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