心配性(「
バカップル」続き)
心配性
侑くんはユース合宿に呼ばれるほどバレーが上手で、それゆえに校内外問わずファンがいる。女の子の。
今日も私は侑くんの試合を見に来ているけれど、侑くんの名前入りのうちわをもった女の子が、侑くんに向かって黄色い声援を送っていた。
「きゃー! あつむー!」
「あつむくーん!」
不安になる。
私は侑くんと付き合っているけれど、私は侑くんと違って社会人の年上だ。対して、侑くんを応援に来ている女の子たちはおそらく侑くんと同じくらいの歳。
もやもやが広がって、侑くんの応援に身が入らなかった。
試合後、侑くんからメールが来て、私は体育館の出入り口におりた。背の高い選手たちでごった返す中、侑くんは私を難なく探し当てた。
「ミオ、見とった?」
「……うん」
「なんや、勝ったのに嬉しそうやないな」
私は顔に出やすいタイプだ。今の今まで若い女の子たちに嫉妬していて、そんな気持ちを簡単に切り替えることはできなかった。
もじもじとうつむき誤魔化そうとするも、
「なんや、言ってみ」
侑くんは私がこうやってもじもじすると、いつもやさしく抱き締めてくれる。私は彼の胸に顔を埋めた。制汗剤のにおい。柑橘系のいいにおいがする。
「だって侑くんの応援に、たくさん女の子が来てるから」
「は? それだけ?」
「そ、それだけって……大問題じゃん」
私は顔をあげる。侑くんとかっちり目が合い、侑くんはふっと目を細めた。
「あほやな。俺が好きなんはミオだけや」
そのまま頭を撫でられて、私は彼の腕の中、安堵の息を吐くのだった。
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リクエストです。
宮侑くんで「
バカップル」続きです。
期待に添えたかわかりませんが、精一杯書かせていただきました。
リクエストありがとうございました!
170901