私とあなたの関係性

私とあなたの関係性



私には幼馴染みのお兄ちゃんがいる。
孝支は私より3つ歳上の高校三年生の男の子だ。
彼はバレー部の副主将をしている。

「孝支はいいよね。かっこいいから高校でもモテるでしょ」

「ミオ? ミオは俺に対して何か勘違いしてるみたいだけど、ミオの気持ちは親愛とかそういうのでしょ?」

休みの日、孝支の部屋で勉強を見てもらいながらこぼせば、孝支は私の気持ちを勘違いだと諭すように言う。
私の気持ちは、孝支には伝わらないのだろうか。私だってもう親愛と恋の違いくらい分かる年齢だというのに。

「私、孝支が好きだよ」

「だから、それは兄に抱くそれと同じだよ」

孝支はいつだって私の言葉を軽く流す。だけど私は孝支に嫌われたくなくて、それ以上はなにも言えなかった。




そんなある日、孝支の試合を見に行けば、孝支がマネージャーの清水さんや谷地さんと仲良く話すのが見えた。
何だか悔しくて悲しくなって、私は外に走り出ていた。

なんで私は子供なんだろう。もっと大人だったら孝支への気持ちも認めてもらえたのかもしれない。
私がまだ中学生だから、だから孝支は私を子供扱いするんだろう。

私は海に来ていた。
孝支と毎年遊びに来る、思い出の場所。
はじめて孝支を好きだと自覚した、思い出の場所。

「っ、孝支の、ばかっ」

海に向かって叫ぶ。私の声は波にかき消される。

「ミオっ!」

後ろから声が聞こえる。聞き慣れた、優しい声。

「孝支……っ孝支のばかっ」

振り返った孝支の困ったような笑顔に、私の中の何かが切れる。

「孝支、私もう、子供じゃない。私は孝支を異性として好きでっ、だから私、苦しいよ」

一息に言えば孝支はそろそろと私に手を伸ばし、抱き寄せる。

「そっか、そこまで追い詰めてたなんて、知らなかった。俺、たぶんミオが好きだ。自分でも気づかないくらいに」

見上げた孝支の優しい笑顔に、背伸びをして唇を重ねる。

「私、何年かかってでも、孝支への気持ち、好きだって証明を、してみせるから?」

宣言して、笑って見せた。
私と孝支の関係性が動いた、秋の日のこと。



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優希さまリクエストです。
菅原くんで切甘です。
期待に添えたかわかりませんが、精一杯書かせていただきました。
リクエストありがとうございました!



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