翔ぶ人
翔ぶ人
バレエを、見た。バレーじゃなくて、踊る方のバレエを。
部活からの帰り道、ある建物の一室で、バレリーナを見た。
華麗に宙を舞う様子は、どことなくスパイクに通じるものがあるように感じた。
「きれー……」
見とれていた。
翌日、学校に行ったら、昨日のバレリーナさんを見かけた。どうやら隣のクラスらしい。
「あっあの!」
「え、私?」
バレリーナさんは俺を見て柔らかく笑った。
「俺、日向! 隣のクラスの日向翔陽!」
「うん、知ってる。バレー部の日向くんでしょ? 私は霜月。霜月ミオ。日向くんのジャンプ、凄いよね。見とれちゃった」
霜月さんは俺にきらきらした目を向ける。見とれた? 俺に?
なんだか照れてうまく話せなくなる。
「あ、あの! 霜月さん。お友だちになってください!」
「え? あ、うん。よろしくお願いいたします」
上擦った声で言って深々と頭を下げれば、霜月さんもつられるように頭を深く下げる。
どきどきして、でも嬉しくて、気づいたら霜月さんの手をぎゅっと握っていた。
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穂香さまリクエストです。
日向くんでバレリーナと出会うお話です。
期待に添えたかわかりませんが、精一杯書かせていただきました。
リクエストありがとうございました!
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