意外

意外




私と蛍くんが付き合いはじめて一月が過ぎた今日この頃、私は気づいたことがある。

「ミオ?」

「うん?」

休日のおうちデート、私は彼に後ろから抱き締められている。

彼は実は、甘えただ。

「ミオ、好き」

そう言って蛍くんは私の首筋に顔を埋める。くすぐったい。

「うん、私も好きだよ」

私は彼の頭を優しく撫でた。

「ね、ミオ」

「なあに?」

名前を呼ばれたかと思ったら、振り向かされて唇を塞がれた。
彼は妖艶に笑っている。

「ね、シたい」

ああ、そんな風に甘えた声で表情で言われたら、断れるわけないじゃないか。

「仕方ない、なぁ」

意外な彼の一面も、可愛いとさえ思ってしまう。私は彼にぞっこんなのだ。



160503