いつか

いつか




年の離れた姉と幼馴染みがいる。
嶋田さんは姉と同い年で姉の初恋の人で、嶋田さんもまた、姉が初恋の相手だった。

「私、結婚決まった」

「え? 嶋田さんじゃなくて?」

そんなある日、姉は嶋田さんではないひとと結婚を決めた。武田さんというらしい。
頭が追い付かず、私は寒空の下で頭を冷やすことにした。



外に出れば、隣の家に気配を感じる。
嶋田さんがいた。手にはおもちゃの指輪がある。
私の記憶が正しければ、あの指輪は姉と昔結婚を約束したときに交換したものだ。

「嶋田さん!」

「ミオちゃん」

思わず声をかけていた。嶋田さんは私に気づくと、ばつが悪そうに笑った。

「それは捨てないで持っていて。自然と捨てられる日まで、お姉ちゃんを諦められる日までお姉ちゃんを好きでいて」

嶋田さんはまだ姉が好きだ。
そして私も、そんな嶋田さんが好きなのだ。

ばくばく脈打つ心臓に、息苦しさを感じる。

「私、嶋田さんのそばにいるから。辛いときは私がいる」

こうまで言えば、私が嶋田さんを好きなのは明らかだ。
だけど今は、まだ好きになってくれなくていい。ただあなたのそばにいて、いつかあなたが振り向いてくれたら、それでいいから。



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優希さまリクエストです。
嶋田さんで失恋した嶋田さんのお話です。
期待に添えたかわかりませんが、精一杯書かせていただきました。
リクエストありがとうございました!



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