あの子好きな子

(「諦めないこと」続き)


あの子好きな子




日向くんに誘われて、勉強会に参加している。
放課後の教室でのそれは、バレー部の一年生が集まっての勉強会だった。

「おれトイレいってくる!」

唐突に日向くんは立ち上がり、教室から出ていく。
日向くんがいなくなった教室、私は谷地さんを盗み見た。谷地さんは日向くんと仲がいい。もしかしたら、付き合ってるのだろうか。

「あ、あの!」

無駄に緊張してみんなに話しかければ、月島くんや山口くんは不思議そうに、谷地さんは緊張ぎみに私を見た。

「わた。私、勉強会に来てよかったのかな」

「え? そりゃあ、だって日向の友達だし」

山口くんが答える。私はついで谷地さんを見て口を開く。

「わたし、邪魔じゃない?」

「え? とんでもないです!」

谷地さんの言葉にホッと胸を撫で下ろす。
そんな私を見て、月島くんがニヤリと笑った。

「霜月、僕は霜月が好きだけど」

「は?! つ、月島くん!?」

驚き言葉を失った。え、何でこのタイミングで?
あたふたしていたら、いつの間にいたのか、日向くんが私と月島くんの間に話って入った。

「月島! 霜月さんはおれが好きな子だからだめだ!」

「日向くん!?」

してやったり、月島くんはそんな笑みを浮かべている。
日向くんはと言えば、しまった、そんな風に私を見て固まっていた。



――――――――
穂香さまリクエストです。
日向くんで「諦めないこと」続きです。
期待に添えたかわかりませんが、精一杯書かせていただきました。
リクエストありがとうございました!



161031