冷えた手に
冷えた手に
今日はクリスマスだ。
恋人の祭典の今日、僕も例に漏れず恋人とデートの約束をしていた。
だけど部活が長引き、待ち合わせに遅れてしまった。
「ミオ!」
暗い町にはイルミネーションがきらめいている。
だけど吐く息は白く、とても寒い。
ミオに走りよれば、ミオは寒さで頬や鼻を真っ赤にしていた。
「ごめん」
「ううん、私も今来たところ」
けなげなうそ。
可愛らしくて愛しさすら感じてしまう。
冷えた体をあたためるように抱き締める。小さな体はやはり冷えきっている。
「蛍くん?」
「あっためてるから、少しこのままにしてよ」
有無を言わさず抱き締め続ける。ミオの温もりを確かめるように。
しばらくして体を離し、そのままミオの左手を取る。
そして、ポケットに入れてあったブレスレットを取りだし、ミオの手につけた。
「え、え?」
「クリスマスプレゼント」
嬉しさからか、ミオの顔が赤く染まる。
そのまま僕はミオとの距離をゼロにして、甘い甘いキスをした。
イルミネーションが僕らを照らしているように感じた。
――――――――
150万hit&クリスマス企画。
穂香さまリクエストです。
メリークリスマス!
161206