応援に来ただけで




応援に来ただけで



今日も今日で、白鳥沢の体育館ではバレー部の強化合宿が行われていた。
私はバレー部ではないしマネージャーでもないから、その様子をひっそりと見ることしかできない。
体育館の入り口から少しだけ顔を覗かせて中を見ていたら、一人の少年が私に話しかけてきた。
彼は確か、烏野の日向くんだ。

「何してるの? あっ、もしかしてマネージャーですかっ!」

「や、違いますっ!」

「えっ、じゃあ誰?」

「天童ミオです。見学に来ててっ!」

張り上げられた声につられて、私も少し声高に答えた。
そんな私の声に気づいた五色くんが、私たちの元に歩いてくる。

「なになに、マネージャーやるの?」

どこか嬉しそうに言われてしまい、私はあたふたしてしまう。
日向くんと五色くんが謎の盛り上がりを見せるなか、月島くんが後ろから冷静に言いはなった。

「ボール拾いの癖に」

「だって、ミオちゃんマネージャーやりたいんだって!」

「ちがっ、私、月島くんを応援に来ただけでっ!」

思わず漏れた本音に慌てて口を結び、私は慌てて後ろを向く。

「ミオちゃんって案外積極的だよな」

「……上等ですよ」

瀬見さんと月島くんのやりとりは私にとどめをさした。
恥ずかしくていたたまれなくて、私は月島くんから逃げるように走り出していた。



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千明さまリクエストです。
月島くんのお話です。
期待に添えたかわかりませんが、精一杯書かせていただきました。
リクエストありがとうございました!



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