白鳥沢バレー部

(「応援に来ただけで」続き)


白鳥沢バレー部



勢い余って言ってしまった言葉を後悔している。
白鳥沢で行われている合同合宿で、私は月島くんを応援に来たのだと宣言してしまった。
つまりは私が月島くんを好きなことはみんなにばれたに違いない。

「あーもう」

それなのに、私はやっぱり今日も白鳥沢の体育館に歩いていた。



「よっしゃあ!」

「くそ!」

体育館を覗けば、どうやら三対三をやっているようで、みんなそれに夢中だった。

「あっ、霜月さん!」

そんな私にいち早く気づいたのは日向くん。日向くんの声を皮切りに、三対三を終えた順にみんなが私の方に歩いてくる。今日もお兄ちゃんたちオービーが練習に付き合っていたようだ。

「ねえ! 烏野にはマネージャーが二人もいるんだって。霜月さんうちのマネージャーになってよ!」

そう言ったのは白鳥沢バレー部唯一の一年レギュラー、五色くんだ。
私はすぐに返事ができなかった。月島くんを応援したい気持ちもあったからだ。白鳥沢のマネージャーになったら、月島くんを応援できない。

だけど、白鳥沢も応援したい。

私が迷いを見せれば、月島くんがニヤリと笑い、言う。

「やりたいことをやるのに躊躇う必要あるの? それとも霜月はうちに転校してきてマネージャーになる?」

月島くんはいいながらお兄ちゃんを挑発的に見た。
お兄ちゃんは「かわいくないっ」と顔をしかめていた。

「若いっていいなぁ」

「瀬見さんはどこかの老いたジーさんですか」

瀬見さんと白布くんは相変わらずの雰囲気で、牛島さんに至っては月島くんの言葉を鵜呑みにしている。

なかなか癖の強いこの面々のマネージャーなんか私に勤まるのだろうか。

悩んだところでこのとき私の中では答えは決まっていたのかもしれない。

そんな、白鳥沢バレー部の面々とのひとこまにて。



――――――――
千明さまリクエストです。
月島くんで「応援に来ただけで」続きです。
期待に添えたかわかりませんが、精一杯書かせていただきました。
リクエストありがとうございました!



170407