優しさ

優しさ



幼馴染みがいる。私と同じく身寄りのない男の子の。私も彼も身寄りがないから大分寂しい思いをしたし、周りから蔑まされた。

「やーい、捨てられ##NAME1##!」

「違うもん!」

小さい子供というのは、自分と違う境遇にあるものを蔑むのが世の常だ。私もまた、村の子供たちから蔑まれることが少なくなく、その度に

「##NAME1##をいじめるな!」

「なんだ、善逸か」

幼馴染みの善逸が私を助けに来てくれた。だけれど善逸は喧嘩に強くなく、いつも私の代わりに殴られていた。

「ありがとう、善逸」

「いいって。俺のがお兄ちゃんだし」

ぼこぼこに殴られた顔で、善逸は優しい笑みを浮かべる。私はそんな善逸が大好きだった。

今は昔の話だ。

「あれ、##NAME1##。今日は出掛けるの?」

「うん。隣村に用事」

大きくなっても私たちの関係が変わることはなかった。幼馴染み。
だけど変わらないものもある。私が善逸を好きだと思う気持ちだ。

「気を付けるんだよ」

「うん。行ってくる」

変わらぬ優しさをもった善逸の笑顔が、私は何より好きなのだ。



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穂香さまリクエストです。
善逸で幼馴染みのお話です。
期待に添えたかわかりませんが、精一杯書かせていただきました。
リクエストありがとうございました!



170815