V
あれから5年。
新たに生まれ変わった俺は現在子供として、室町時代を超満喫している。
神無威曰わく、平成での俺はもう死んでしまって、その世界の俺のまま生き返るのは不可能らしい。
神無威に土下座されたが、こっちはこっちで楽しくやってるから別にいい。神無威のせいじゃねぇしな。
そんなこと言ったら神無威に泣きながら抱きしめられた。
神様と言えど、野郎に抱きつかれるシュミはねぇから、容赦なく殴ったら、更に泣いて余計にメンド臭くなった。
小声で
“ちっさい征志郎かわいい…愛してる。抱かせて?”
とかほざきやがったから、当然ボコボコにしてやった。
神様の神無威が変態ってこと以外は不満はないさ。
「ところで何で室町?」
『え?忍者ごっこは男の子のロマン?』
何言ってんだ?
たしかに俺こんくらいのとき、しょっちゅう忍者ごっこならぬ、忍たまごっこしてたけど…けれども?いや、まさか……な?
「おーーーい!征志郎ー!」
父ちゃん?
『お父上が呼んでるね〜。それじゃまた今度ね』「父ちゃん!!」
神無威と別れて、俺はこの世界の父ちゃんに子供らしく駆けていく。
「父ちゃんお帰りなさい。お仕事はいいの?」
「…征志郎。よく聞きなさい」
子供の目線に合わせて真剣な父ちゃん、尊敬するぜ。
「この子は征志郎の許婚だ」
久しぶりに帰ってきた父ちゃんは、とんでもない爆弾を落としていきました。
父ちゃんの後ろから出てきた女の子は、涼宮 華蓮と言って俺の好み、どストライクな子で、心の中で躍り上がって喜び、ガッツポーズで神無威に“神様ありがとーー!!”と叫んだ。
室町…マジ天国だ。
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