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ワケもわからずにいきなりクビにされ、イライラとしている私に、要さんは一から丁寧に教えてくれた。
最も、要さんも私と一緒に法事で学校を欠勤していた身で、私の解雇と退部を知ったのもついさっき。さぞ寝耳に水の話だっただろう。
「4日前に転校生が来た」
ちょうど私たちが欠席したその日に一人の転校生がやって来た。
お名前は愛野 美子さん。“美しい子”でミコだなんて、親は何考えて付けたのだろう。
まあそれはどうでもいいか。
とにかく愛野さんはたった1日でレギュラーたちのお気に入りになり、あっさり私を押しのけて、レギュラーマネージャーへと昇格したそうだ。
「さぞ美人なのでしょうね。その愛野さんとやら」
「それは分からんが、華蓮の退部届けは1日目の放課後には出されてた。愛野が幸村に頼んだそうだ」
何それ、意味不明。
私の預かり知らないところで好き勝手されるとは。
「私…辞めるなんて言ってない」
「一応抗議したが退部の撤回は無理そうだ」
つか、誰だよ。勝手に私の退部を受理したの。
「受理したのは校長だ」
「………チッ」
あのタヌキめ。
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