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食堂。
それは全校生徒教職員の食欲を満たすための場所。
それと同時に人々とコミュニケーションをとる憩いの場でもある。
その癒やし空間のド真ん中に陣取っているのは、群青色の塊。
言わずとも知れた五年生。仲良し6人組み。誰かが言った。6人合わせて仲良し学年…なのだと。
仲良し…確かに仲良しに見えなくもない。だが……みな華蓮に引っ付き過ぎじゃないか?
「うーん。豆腐が上手く掴めない」
箸で豆腐をつかんでは落とすを繰り返す久々知。いや久々知よ、お前、余裕で箸で食えるだろが。
「へいすけ可哀相。待って、今食べさせてあげる」
自らの箸で久々知に食べさせる華蓮。甘やかさんでよろしい。
「ほら華蓮気をつけて。袖に醤油つきそう」
「あ、ほんとだ」
華蓮の目が久々知から逸れたとき。
ヒョイ パクっ
ヒョイ パクっ
里いもや豆腐だって
ヒョイ パクっ。
次々と箸では取りにくい食材を口に放り込む久々知。やっぱ自分で食えるんじゃねーか!!
「おー。少し付いたな」
「どうしょう…」
「すぐ洗濯すれば大丈夫だよ」
気づけば華蓮の両腕を絡める竹谷と不破。
てか近い近いそんでもって、それ必要無い。
「雷蔵待てって。皿落としそう、ソースも付く」
「ありがとう三郎」
不破にぴったり寄り添い、耳元で囁く鉢屋。何お前ら、そうゆう関係か?
かと思えば前の席で久々知と尾浜が
「ほら兵助、ここにお豆腐ついてる」
「勘ちゃんありがと」
久々知に甲斐甲斐しく世話を焼く尾浜の姿。
一部始終を見ていた竹谷が。
「ほら華蓮もご飯ついてる」
「どこ?」
何を思ったのか真似し始めた。
「ここだ」
華蓮のプニプニほっぺをペロリと一舐め。
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