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「なぁ、マネージャーやらねえか」

外部受験生だった私だけど少なからず友人というものはいる。多すぎず少なすぎない友達には一貫して共通点があった。それはみんな一様にして運動部の男の子に恋をしているということ。

所謂ミーハーだった。

彼女達の話題はいつだってテニス部だった。やれ仁王先輩は色っぽいだの丸井先輩は可愛いだの毎日のように盛り上がる。

それだけであれば恋する可愛い女の子で片付いた。
近頃何組の誰々がやたら幸村先輩と仲が良い。誰其れさんが付きまとっている。要するにミーハーにはミーハーの越えてはならない一線というものがあるらしく、それを一歩でも越えようものなら容赦のない制裁という名の虐めが始まる……らしい。友人Aの話しだけど。

私だって思春期の女の子なのだから恋愛の話しだってするし、男の子にだって興味はあるのだけど、いつ聞いてもドン引き。

そんな彼女達の英雄伝を聞いていた私はテニス部にはあまり良い印象は持っていない。たとえ同じクラスにモジャモジャ頭の二年生エースが在籍していようとも、連絡事項以外は関わっていない。

彼は接点のない私に何故マネージャーの話を持ち掛けたのだろうか。

「涼宮。俺たちのマネージャーになってくれ」

「部活しているので無理です」

両手をあわせて何度も頭を下げる切原君はとても必死で助けてあげたくなるけど、自分から虐めの的にはなりたくはない。
切原君の頼みを一蹴してどよめきたつ教室を後にした。

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