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学園長先生の前に、私たち6人が正座して、その後ろで先生方が座る。

正直ただ今緊張のため、心臓が飛び出そうなくらい、バクバクしているさ。


「5年い組 涼宮 華蓮」

「ははいっ!?」

声……裏返った〜!!
なんてこったい!
私としたことが緊張していたとはいえ、なんたる失態。
恥ずかしさで死ぬ。

「ブフッ」

ハ〜チ〜何笑ってんだ。
睨んでやるとニヤリと笑って軽く交わされた。

「して涼宮よ。わかっているとは思うがの、お主の妹のことじゃが」

予感大当たり。気が重い。

「正直、このままというわけにはいかぬ。よって涼宮 愛美に最も近しい主等6人に、涼宮 愛美の観察及び、監視を命ずる」









「愛美のヤツ…何したんだ」

学園長先生の庵から帰った私たちは現在私の部屋にいる。
6人分の布団を寄せ合って、いわゆる雑魚寝。

「華蓮大丈夫か?」

珍しく皮肉屋の三郎が心配してくれている。

「…知らなかった、学園が粛清まで考えてたなんて」

「華蓮が頑張ってたの俺たち知ってる」

「入学してからずっと庇ってた」

「先生方も知ってたから、敢えて見逃したのだ」

「でも今回ばかりは仕方ない。あんなことしたら…」

「ハチ!!」

あんなことって何?何したんだ?

「ハチ…みんな、何を知ってんの?」


「華蓮には時期を見て教えてやる」

「だから今はゆっくりお休み」

三郎と雷蔵の声を聞きながら私は目を閉じ、まぶたの中から涙が溢れた。


ああ……優しい…優しいよ。私の親友たちは。



「華蓮には俺たちがいるから」


5人の優しさと温もりに触れながら、私は眠りについた。


観察対象は我が妹

end


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