尾形
※尾形が母親と夢主を重ねている心情や描写が一部含まれます。苦手な方はご注意ください。
※このサイトの尾形は色々と落ち着くまでありとあらゆる形の愛を夢主に求めようとしますが、あくまでも相手が夢主だからです。
小樽
・クソガキ
夕張
・図に乗るなよクソガキ
珍道中
〜ヤマシギ〜
・ここからずっとアシㇼパへのなまえの態度見てる。単なるガキの下心かと思ったがどこか引っかかる。が、所詮ままごとじみた行為であることに変わりはない。
・俺上、お前下。クソガキへの躾としてことあるたびにマウンティング。
・三人に積丹の話題を続けさせないように配置を分断。掴んだ髪の手触りに衝撃。
〜偽アイヌ〜
・暇潰しの道具としてなまえの髪の毛お気に入り。
・偽アイヌたちとの乱闘後合流したなまえとアシㇼパの様子に、ままごとの印象がやや変わる。
・なまえが人を殺したと察する。こちら側の人間か。思ったよりも使えるかもしれん。
・杉元となまえの会話を盗み聞き。つまりこいつも、己の母親を殺したわけだ。目的のためなら何度でも人を殺すと言うなまえに、自分と似たものを感じた。アシㇼパと同類のように振る舞ってても、結局はこいつも俺と同じなんだ。
・翌朝杉元に隠れて自分の考えに賛同してきたなまえに、内心にんまり。ほら、同じだ。
→図に乗るなよクソガキ。
月形
・なまえに向けられた鈴川の発言に引っかかりを覚える。これをきっかけに思考の末、なまえが男である確証がどこにもないことに気付く。
旭川
・自分が髪を触る(引っ掴む)のは嫌がるくせに家永には気軽に触らせてたと知って癪に障る。腹いせにいびろうとしたけど、嫌がられてた原因が別に大した理由じゃなかったと分かったとたん苛立ちがスッと治まる。
(ここで苛立ちをハッキリ態度に出せたのは、なまえへ向ける気持ちがこの段階では上下関係だけだったから)
・童貞発言は性別を確かめるために反応見たくてカマかけた。
・観察の結果、女だと確信。→飛行船上で確定。
・白石奪還計画中、木の上で「行け(土方たちに失敗を伝えろ)!」と言ったら撃たれた杉元のもとへ飛び出したなまえに、いや伝令役で待機してたんだろお前とは思った。
大雪山
・申告情報がことごとく嘘だったことが癪に障りつつ、男でも女でもどうでもいいが女ならまあ多少はましかと湯たんぽにする。抱き心地共々、存外悪くなかった。
・杉元が以前口にしてた惚れた女=なまえかと思ったが、知り合った時期的に違うらしい。
(尾形にとって、女がここまで献身する理由は惚れた男のためって考えるのが自然なことだった)
・今まで見てきたなまえのアシㇼパへの態度について認識を改める。少なくともこいつは本気で見返りも求めずアシㇼパへ尽くすつもりでいるらしい。そう理解したとたん腹に渦巻く何か。…が、気にせず放っておくことにした。だって自分には関係のないこと。それはアシㇼパだけに向けられたものだから。
・自分以外に女だと知らなかった人間がよりにもよって色狂いの二人でイラッ。
・この段階で、尾形の中でなまえ=女という認識が思考の片隅に置かれる。
珍道中U
・なまえについて自分につっかかってくる杉元を気まぐれに煽る。いちいち相手をするのは面倒だが、毎度なまえを取られるのはなんか気に食わない。
・なまえの愛情はアシㇼパ(とそのおこぼれがほんのちょっと杉元)だけに注がれてると思ってたのに、白石にまで献身する姿に衝撃。
──なら、俺は?
こいつはどこまで自分を受け入れるのか。ミョーに気になって行動開始。暴力系のスキンシップを気持ち減らして、同時に自分の優先順位を上げさせようと(気を引こうと)かまってちゃんモードに入りだす。
思い付き程度のものだから、優しく気を遣ってやる手間をかけるほど本気ではない。
・これまでなまえへの横暴な態度はマウンティングのためのものがほとんどだったが、このあたりから
横暴→ワガママ
マウンティング→試し行為
へと移行が始まっていく。
釧路
〜湿原〜
・白石からのお願いに迷惑そうにしながら自分の行動は許す(許してない)なまえに満足。
が、すぐに自分のことを放置して白石を構いだしたのが気に入らなくて不満をアピール。あててんのよ。
・自分の言うこと(ワガママ)を聞く(許す)なまえに杉元が気付いたことに優越感味わってたのに、アシㇼパの扱いは自分よりずっと上だったし、なまえの「杉元さんには甘えてばかり」発言で自分がまだされてない特別扱いを杉元がされてると気付いて一気に不機嫌に。肉強奪。
・なまえが杉元に金平糖を渡す様子を盗み見て、金平糖が三人にとって特別なものであると認識。(アシㇼパに渡してるとこはそれまでに何度か見てた)
・杉元が金塊を求める理由を聞いて考え込むなまえの様子に、やはり杉元に気があるのでは?と疑う。
〜コタン〜
・谷垣助ける前になまえに杉元へ頼み事する時みたいにおねだり(甘え)させようかと思ったけど、「谷垣さんを助けて」なんて懇願されるの想像したらなんかイラついたのでやめた。
・掴んだなまえの頬が思いのほか触り心地良くてちょっとびっくり。指先の感触を確かめるたびに突き出す唇はやけにつやつやぷるぷるしててほっぺ以上に柔らかそうで、今ここに噛み付いてやったらどんな反応すんだろってちょっと考えた。
*
・谷垣を助けたことをアシㇼパに褒められた後、もう一人自分をほめちぎって感謝しまくるはずだった奴が谷垣ちやほやしたり杉元に甘えてばかりで一向に自分のところに来なくてムカムカ。アシㇼパだけがなまえに褒められててモヤモヤ。なまえに甘えられて動揺してる杉元にイライラ。
・なまえとアシㇼパの「大好き」「知ってる」のやり取りを、その日寝る前に頭の中で繰り返す。愛されてると自覚できるような愛され方なんて知らない。思い出すのは、一番愛してほしかった人。同時に浮かびかけた影は、形になる前に消えてった。
・翌朝。起きたなまえの気配で目覚め、このまま今回のことがなまえの中で済んだことになるのかと考えたら気付けば声をかけてた。何故かいつものような嫌味を言う気にならず遠回しに今回の自分の功績をアピールするも肝心なことは言えず、俺は何を…と我に返りかけたところでなまえから予想以上の言葉をかけられる。
(いつからか母に言えなくなってしまったであろう褒めてほしい(見てほしい)という欲求を少しだけでも言葉に表せたのは、尾形の中での今のなまえとの関係性(上下関係である、食料確保や見張り等で役に立てば適宜感謝が伝えられる、要求を明確に拒絶されたことはほぼなかった、等)だからこそ。そしてなまえは母ではないから(全部無自覚の話))
胸にじんわり広がっていく何かに浸りながら、ふとアシㇼパの膝枕の話を思い出す。今ならなまえがアシㇼパだけに与えているものを自分も手に入れることができるのでは?(白石は不本意だったからノーカン)と思いつくも、結局口にすることは思いとどまる。まだ足りない。もっと「尾形さんががんばってくれた」「尾形さんがいてくれてよかった」となまえに思わせよう。そうすればなまえは拒絶しないはず。俺にもトクベツが与えられるはず。膝枕pt+1。
〜釧路町〜
・谷垣救出の際には諦めたものの、やっぱり杉元にするみたいにおねだり(甘え)させたくてチャンスを窺いなまえについて回る。結局なまえの察しが悪くて思い通りにならずイラついて一方的に解散したけど、後ほど自分だけのトクベツ(特大饅頭)が用意されてしかもアシㇼパだけにしかしない(と思ってる)あーんまでさせたのでまあまあ満足。
釧路U
・見張りついでに海亀捕ってる奴らを双眼鏡で見てたらなまえが羨ましそうに見てきたので今度こそおねだりさせようかと思ったけど、ちょっとした思い付きで首から下げたまま双眼鏡なまえに使わせてみた。遠目でもわかるイラついてそうな杉元の気配と抵抗なく体を寄せてきて笑顔で礼を言うなまえにそこそこいい気分。
・ラッコ鍋。戸の隙間からこちらを覗くなまえの濡れた目と目が合った瞬間、ドロドロした衝動が湧き上がる。
ほしい。
ほしい。
熟れた果実のような唇も、乱れ髪が張り付いた汗ばむ白い首筋も、大きく開いた胸元から覗く晒布の下も全て。とにかくあれがほしくてほしくてたまらない。
→ここから今までのただ何となく居心地の良い存在としてだけでなく、女として、情欲の対象としてもなまえを求めるようになる。尾形の中で曖昧だったなまえへの独占欲と承認欲求が明確なものになる。
・時間の経過で激しい衝動は治まったけど、ほしいと思う欲求は消えてない。頭のてっぺんからつま先まで全部ほしい。この欲を消したいとも思わない。
・キロランケと親し気な様子見てとりあえず距離を離す。
・なまえが番屋での出来事をなかったことにしたがってるのは理解。でもこいつもあの時俺と同じだったはず。だからまた同じにすればいい。
・思惑を成功させてなまえを手に入れた際の感触を鹿の中での記憶で想像しようとしたら、ついでに当時色々と騙されてたことも思い出してイラッ。膝カックン。
※この騒動後〜網走までにキロランケと手を組んだと仮定
釧路V
・なまえを常にそばに置いときたい。そばにいさせる理由は思いつかないが諦めきれない時は、それとなく自分からなまえのそばに行くようになる。
でもなまえはアシㇼパや杉元に呼ばれるとすぐそっちに行く。杉元は自分となまえが一緒にいることに気付くとすぐ邪魔してくるし、後方の警戒もある以上なまえが二人のもとに行けばついていくことはできず、塘路湖では二人と一緒に舟に乗ろうとするなまえを思わず引き留めたものの、理由を待つ目に返す言い訳は浮かばず、杉元の言葉に手を放すしかなかった。
・コタン到着前、薪木を拾うなまえのそばにいたらまた自分を置いて二人と行こうとするなまえに、その腕をとっさに掴む。理由をでっちあげようとしたがやはり浮かばず(本人に自覚はないが、理由なんてなくてもそばにいてほしかったのかもしれない)また引き下がろうとしたが、なまえは二人の誘いを断って自分に笑いかけた。→二人よりも自分を選んだ(主観)。
満足(一時的)しながらすかさずその選択(尾形を選ぶ)が正しいとアピール。尾形の執着心と膝枕pt+1。
*
全裸で森に潜伏中、アシㇼパの照明を頼りに狙撃する前に少し離れた場所になまえを見つける。もう一つの灯りに浮かぶ無防備な姿に番屋での出来事を思い出し、合流するやいなやお預けになってた感触と匂いを少しだけ確かめようとしたらくっっさ。ヤる気なくす。欲求不満でイライラ。
別にそこまで臭いわけじゃないが、気に入らない匂いがなまえからする=クサイ。
・自分の裸を見まいとするなまえの様子に多少なりとも男として意識されていると気付き、なんか気分良くなる。悪ノリでなまえを振り回せてさらにいい気分。
・アシㇼパ見つけたらすぐさま自分のそばを離れたこともあまり面白くないのに、自分だけでは飽き足らず杉元にまで色目を使う(主観)なまえに非難の目。このスケベ女。
・暗闇の中、なまえが殺されかけてると気付いて即対応。もし死にかけたのが他の誰かであっても敵は行動不能にしてたが、その場合も執拗に息の根を止めにかかったかは本人にも分からない。
・なまえと目が合い助けたのは誰かアピールしようかと思ったけど、なまえを見て呆然としてる白石に気付いて今関わると面倒そうなので避難。勝手に膝枕pt加算。
・次こそは足りるはず、とトクベツを求め女湯にいるなまえが風呂から上がるのを男湯で気配探りながら出待ちしてたけど、なまえが長湯(掃除)すぎて断念。部屋で待つことに。待たされたりのぼせかけた苛立ちでついでに働いた無体(荷物漁り)も許され本題を切り出すタイミングを窺ってたら、髪が乾いてるのに気付いて変な匂いが消えたかついでにチェック。そしたら話題を振る前になまえから今朝の件を感謝されて、勢いで自分がなまえからのトクベツを受け取るべき理由を尾形なりに訴える。
功績を全肯定されて自信をつけつつも、最後は断られないように行動で強行突破。
そのまま拒絶されるか様子を見てたら頭を撫でられ、後先考えず催促。継続された懐かしい感触を味わってるうちにもっとなまえが欲しくなって、柔らかくて気持ちがいいところ触ってたら手を剥がされてしまい不満。でも膝枕の継続は許されたので妥協。でも、もっと欲しい。
・「尾形さんはいつもがんばってる」→なまえは自分が望めばいつでも自分をトクベツとして扱うのでは?と気付きを得る。なまえにとっての尾形の価値が尾形の中でUP。なまえへの執着心がさらにUP。
北見
・自分を追い払おうとする杉元からやんわり自分を庇うなまえに、もしや今、なまえの中では自分≧杉元なのでは?と思い始める。
・写真館での騒ぎはアホと思いながら端っこで見てた。
・宿へ戻る道中で三人が買い出しについて話してるのを盗み聞き。隙あらばなまえにとっての自分の価値を確かめたいので、杉元とアシㇼパだけが出かけたのを見計らって部屋に突撃。
・窓から周囲の様子と離れていく二つの姿を確認した後、なまえの気を引きにかかる。もし杉元が戻ってきたとしてもそれはそれでなまえが杉元から自分のことを庇うか確かめられるし、庇われたら最高に気分がいいから戻ってこようがこまいがどっちでもいい。
なまえの荷物を漁って様子を窺う中、自分を咎めようとする気配を察知しとうとう拒絶されるのかと思ったら、最大限譲歩してると分かる提案をされる。汚れ物自体なんかに興味はないし嫌われることが目的ではないから、口にせずとも了承。
そんなことより自分がまたなまえに受け入れられたことに思考がいっぱい。もっとなまえに自分を受け入れさせたい。もっと。
・翌日。なまえの手元を背後から覗き見れば、そこにはなまえとアシㇼパの写った写真。見てたらなんだか手元に持っておきたくなった上に取り上げたらなまえはどうするのか興味が湧いて強奪。あれだけ大騒ぎしてアシㇼパと撮った写真がなまえにとって大切なものなのは分かりきってる。それを取り上げたら自分にどんな感情と態度を向けるのか。気取られないよう観察してたら杉元の元へと向かいだしたのを確認して、心の中であざ笑う。そら、結局あいつが最後に頼るのは杉元だ。自分が泣きつけば杉元が俺に対してどこまで厭わないか分からないほどあいつも馬鹿じゃない。やっぱりあいつにとっても俺は紙一枚より価値のない存在だったわけだ。自暴自棄気味になってお望み通り杉元と一悶着起こすつもりでいたら、まさかのアシㇼパ連れてきやがった。予想外の対応されるわ勝ち確みたいな顔されるわでイラッ。でもアシㇼパの問いには何も言い返せず無言を貫いてたら、念押しだけして二人戻ってった。わかったとは言ってない。
・その後も結局、なまえは杉元に自分にされたことを言わなかった。自分の大切なもの、アシㇼパに関わるものよりも俺を優先した。俺を選んだ。もっと自分のことを選ばせたい。
もっと。もっともっと。
網走
・見張りから戻ったら、なまえが杉元に金平糖を渡してる所を目撃。自分とアシㇼパだけにしかしないはずのあーんをして・されてる二人にイラつきつつも、あの金平糖が三人にとって特別なものであることを思い出して、またしてもなまえにとっての自分の価値を確かめたくなる。
・今までの実績から(尾形なりに)強気に自分をトクベツ扱いするよう要求(お前らだけのものであるその金平糖を、部外者である俺のためにお前の意思で全部よこせ)すれば、躊躇しつつも最後にはこちらの要望を全て叶えたなまえに、心地の良い何かがどろりと胸に広がった。つまり今の自分は、なまえの中でアシㇼパや杉元と同等、もしくはそれ以上に価値のある存在なのだ。
でもまだ足りない。一番がいい。自分だけがいい。
・なまえに自分だけを見させるにはどうすればいいか。そんなことを考えてたら、酒の席でなまえの異性交友歴が話題に上がったことでヒラメキ。
──そうだ。なまえを俺のもの、俺の女にすればいい。
そうすればあいつはいつだって俺のことだけを見て、俺のことだけを考えて、俺のことだけを求めるようになる。
だって、あの人はそうだった。
翌日、今後の方針を決めるために昨夜の発言が酔った勢いで口から出まかせに言ったものじゃなかったか鎌かけ(ついでに手っ取り早く白石と牛山のチャンスをかすめ取れないか確認)。なまえの言動から事実であることを確かめ、ヒラメキを実行に移すため思案開始。
*
・ここまでになまえの好感度はかなり稼いできた(主観)し釧路の番屋でなまえにもその気があることも分かってる(主観)ので、トドメの一押しとして口紅(男がいないと生きられない真っ赤な口をした女たちと同じになればいいと思った。小間物屋で買い物した時の話書きたい)を渡そうとするが、求愛行動としての贈り物なんてしたことないから渡し方全然スマートじゃないしなまえも察しが悪いからとんでもないパスを回されそうになってつい手が出る。が、なんとか予定通りの建前で渡すことに成功。もちろん実際には金平糖食べたことを反省なんてこれっぽっちもしてない。
予想とは少々異なる反応(先日の酒の席で牛山に口説かれてた時みたいに頬を染めて熱っぽく潤んだ目をして自分を見つめてくるはずだった)ながらも心底嬉しそうにお礼を言われ、調子に乗って要求すればなんだかんだ言いながらも紅を差して見せたなまえ。ちぐはぐな格好のせいでお世辞にも似合ってるとは言えないし遊郭の女たちと違って真っ赤じゃないけど、番屋で見た光景と重なる血色を増した唇を前に、計算も何もなく欲しくなってそのままものにしようとしたら突然の人の気配。咄嗟に手を離してしまい勢いのままなまえが離脱。尾形も理性を取り戻し中断。
・でもなまえは嫌がらなかった。邪魔さえ入らなければきっと受け入れられた。杉元<自分になれる確信を持つ。
・騒動が確定してる夜、確実になまえを樺太へ一緒に連れていくために独断で自分となまえを同じ配置にするよう発言。なまえのことは杉元なんなよりもよく理解してる(主観)から簡単に誘導できた。勢い付いてその後キロランケと土方の言いくるめにも成功。
*
・一時の別れを前に言葉を交わすなまえとアシㇼパたちを輪の外から眺めながら、杉元の場所にいる自分の姿がふと脳裏を掠める。
・尾形の中ではなまえはもう自分にほぼ落ちしてるので、なまえの言動全部を自分にとって都合よく解釈する。山での待機中に肩を寄せ返してきたのも、櫓の下で頼ってみせた時に瞳に力が入ったのも、((監獄内移動ルートの場合)監獄の中でキロランケではなく自分についていきたいと言ったのも)、全部なまえか自分に夢中だから。
・
──そう思ってたのに、結局なまえが選んだのは杉元だった。離れてく背中に、気付けば引き金を引いてた。
それは自分を選ばなかったなまえへの子供じみた癇癪のような衝動だったが、尾形自身には理解できなかった。
・自身の早まった行動に内心首を傾げつつ、こうなったからにはさっさと始末せねばと殴り殺そうとするも、タイミング悪くなまえが動いて失敗。ならばと後頭部を撃ち抜こうとしたが、ちょうど転がり仰向けになったなまえと目が合った途端、何故か引き金を引く気が失せてしまった(自覚はないが、目が合ったまま殺せなかった)。不可解な現象に僅かに動揺するが、こちらを見上げるなまえを見てるうちに、そもそもわざわざトドメを刺す必要なんてないのでは?と思えてきた。いずれ出血死するだけの傷だし、脳震盪でも起こしたのかまともに動けないらしい。それに万が一命拾いしたところで、自分たちの計画を知らないなまえがこの先脅威になることはあり得ない。だったらこんな殺す気も失せるような奴に余計な手間をかける必要なんてない、と“合理的に”銃口を下ろした。
・これで見納めになるであろう顔を見てたら、ふとやり損ねてたことを思い出す。
贈った紅によく似た色をその唇に乗せて、今度こそなまえを自分の女にした。
どうせ死ぬなら俺を最初で最後の男にして、俺のことを考えながら死んでいけばいい。
・(もしなまえが尾形に金平糖を渡さなければ。もしなまえがその場で紅を塗って見せなければ。ほんの少しだけ慎重になった尾形にたらし込まれる尾形落ち確定の樺太編スタート)
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