じこしょうかい
「えっ、と、今日からお世話になります!いちごと言います!よろしくお願いします!」
真選組屯所。
朝、土方さんが屯所にいる人を集めて、私を紹介してくれた。
山崎さんは相変わらず優しくて、一番に声をかけてくれた。
「いちごさん、良かったですね!」
「山崎さん、これからよろしくお願いしますね!」
「無事見つかって良かったですよ、ほんと」
「え?」
「あのあと、土方さん、1人でいちごさんを探しに行っちゃったんですよ?」
「探しに?」
「やっぱり心配だったんじゃないですか?」
なんだ。やっぱりいい人なんだ。
見た目は怖いけどね。
「トシが女の子連れてくるなんて珍しいじゃないか!」
「局長さん。」
「しかも、こんな可愛い女の子を!トシは年下好きだったんだなあ!」
「そんなんじゃねぇよ。」
「いやいや、認めちまえよ、土方。自分はロリコンだって。」
「ロリコンなんかじゃねぇえええええ!」
土方さんは、局長さんと、(ドSで有名らしい)沖田さんにいじられていた。
なんだか、大変そうだ。
まあ、原因は私なんだけど。
「それにしても、ほんとにベッピンさんでさァ。土方さんが気に入るわけですねィ。」
「別に気に入られたから、ここにいる訳ではないと思うんですけど…」
「アンタ、鈍感って言われやせんか?」
「言われませんけど?」
「そうですかィ。まあ、これからよろしくお願いしやす。」
鈍感って。初対面なのに失礼な人だ。
「おい、」
「は、はい!」
沖田さんと話していたら、土方さんに呼ばれた。
「ここの屯所は、男しかいねー。」
「そうなんですか。」
「何かあったら、困る。」
「何かとは?」
「それは自分で考えろ。」
「え?」
「近藤さんと話し合った結果、俺と同じ部屋にしようと思うんだが。安心しろ、餓鬼に手を出す気はねぇから。そんな飢えてもねぇしな。」
餓鬼呼ばわり!!
ま、まあ、部屋があるだけ、ありがたい。
ここは、反抗しないで、大人しく従おう。
「わかりました!」
「部屋に案内してやる。」
「お願いします!」
土方さんのあとに、ついていく。
「うわーー!結構広いんですね!」
すごい狭い部屋を想像していたが、思ったよりも全然広い!
まあ、土方さんと同じ部屋ってのは、とても気まづいけど、我慢だ。我慢。
置いてもらえるだけ、ありがたいと思わなければ。
「じゃあ、あとは適当にしてろ。俺は仕事があるから、戻る。」
「あ、はい、わかりました!」
土方さんが、仕事に戻り、私は部屋に1人。
午後から、なにをしようか。
なにもすることがない。
あ、そうだ!
この街を探検しようかな。
山崎さん連れてこうと思ったけど、仕事忙しそうだったからなあ、
仕方ない。1人で探検するか。
「よし、出掛けよう!」
さぁ、今から、探検だ!
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