第14話
ズキズキした痛みを感じながら、麻也は意識を取り戻した。体が動かなくて、体を見れば縄で縛られていた。
周りを見渡せば、数人の男がいた。場所はどこかの倉庫らしい。
「ーーああ、目覚ました?」
「っ、だれ…」
「んー?俺?カズマ」
目の前の男は優馬と居るときに絡んできた男だった。麻也は痛みに顔を歪めながら男、カズマを見つめる。
「なんで、こんな…」
「俺、優馬のこと嫌いなんだよ。むかつくだろ?へらへら笑って平和主義気取ってんのか知らねーけどさ…あーいう偽善者マジ無理だわ」
ゲラゲラ笑いながらカズマがそう言った。周りの仲間の男も笑いながら同調する。
「優馬が気に入ってるあんたをめちゃくちゃにしたら、あいつどんな顔すんだろうな〜〜って思ったらワクワクすんだろ?」
「……っ」
「それに俺あんたも嫌いなんだよ…高野麻也。テメェみてーな糞ホモのせいで鷹人さんがどんだけ被害受けてると思ってんだよ」
きもちわりぃ、カズマはそう言いながら麻也の前髪を掴み、顔を近付けた。
「なあ、あんたは今から俺らに輪わされるんだよ」
「なっ、そんな…っ」
「嬉しいだろ?男に犯されて」
ニヤリと笑うカズマに麻也は背筋が凍った。カズマの眼には狂気に溢れていた。
「鷹人さんが言ったんだぜ?」
”俺らの好きにしていーって”
「たか、ひと……」
麻也はその言葉に凍りついた。嘘だ、鷹人がそんなこと…ぐるぐる思考が回る。
顔に絶望を浮かべる麻也を見て、カズマ達はゲラゲラ笑い声を上げた。
「ぅ、っ…やめ、て…っ」
「へー、乳首きれーじゃん」
縄を切られたが、腕を拘束され男達に体を押さえつけられる。
カズマはぎゅっとキツく突起を抓った。麻也は痛みに声を上げる。
「ちゃっちゃと犯すか、前戯なんていらねーだろ」
「ひぎ、っ、いたい!や、あぁっ!」
「きっつきつじゃん、てか男のケツに指入れちゃったよ俺」
無理やり2本も指を入れられ、麻也は悲鳴を上げる。適当に慣らすような指の動きに、苦痛しか感じなかった。麻也は涙を浮かべる。
”助けて!”
頭に思い浮かんだのは鷹人ではなくーー。
麻也は泣きながらカズマが性器を取り出すのを見つめる。嫌だ、犯されたくない…麻也は体を震わせた。
先端が後孔に触れた瞬間、物凄い音が響いた。
ーードカァァン!
勢いよく倉庫のドアが開かれ、中に光が差し込む。
「麻也ァァ!」
ーー優馬だった。
麻也は優馬の顔を見て涙を浮かべた。優馬は汗だくで、息を荒らげている。
「ふーん、来るの早かったじゃねーか」
カズマはこれからがお楽しみだったのに、そう呟き自身をしまう。優馬は裸にされ、押さえつけられている麻也を見て額に青筋を浮かべた。
「カズマァァ!テメェ!!ぶっ殺す!!」
「上等だゴラァ!来いよ!!」
優馬はカズマに殴りかかった。その姿を唖然としながら見つめていると、麻也を拘束していた男が次々と吹っ飛んでいく。
驚いて周りをみれば、健吾や彦星達がいた。
「みんな…!」
「大丈夫っすか!麻也さん!」
「相変わらず下衆なことしやがるぜ、あの野郎!」
彦星が自分のパーカーを脱ぎ、麻也に着せる。麻也は泣きながら健吾に言った。
「優馬が、あの男と…っ」
「優馬とカズマじゃあ、優馬のほうが強えから安心しろ」
そう言われて優馬を見れば、優馬はカズマのマウントを取り顔面を殴りつけていた。
カズマはやり返す力もないのか、呻き声しか上げていない。
「おい、優馬!そこら辺にしとけ!」
「うるせぇ!!」
健吾が優馬を止めに入るも、振り解きまだ殴り続ける。麻也は優馬がこんなにも怒っているところを初めて見た。
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