午後2時の秘密

 男と女の性を持つ僕は、自然と男と恋愛をして男と結婚した。女の性器を持つだけで普通の男と見た目が変わらない僕とよく夫は結婚したと思う。

 でも、やっぱり男同士の結婚は無理だったのかもしれない…そう思ったのは結婚して4年目、夫の浮気を見つけてからだった。


 *

 夫とは既にセックスレスで半年くらいはしていない。恐らく彼女としているから僕とはしないんだろう。
 夫は別に冷たくはなくいつもと変わらない。気にしないようにしていたけど、さすがに浮気相手と1週間旅行に行っていたのはさすがに応えた。


 そんな僕がハマってしまったのは大人のオモチャだった。ムラムラとイライラを解消してくれる優れもので、気になるものがあればネットでポチポチ購入してしまうのだ。
 今日は一昨日購入した太めのバイブが届く筈だ。ドキドキしながら待ちに待った午後2時、インターフォンがなった。

「シロネコヤマトです」
「いつもありがとうございます」
「いえ…」

 ガタイのいい、深めにキャップを被った宅配ドライバーさんは数ヶ月前からこの辺の地区の担当になった人で、ずっとこの人が届けに来てくれている。顔も良くて必ず時間通りに届けてくれるが、無愛想なのが玉に瑕だった。

 サインを書きながら、視線を感じでお兄さんを見上げる。
 何を考えているのかわからない真っ黒な瞳がこっちを見ていた。何故か冷や汗が背中を伝った。

「ぁ、の…何か?」
「奥さん…」
「はい…っ?!」

 ガシッと手首を掴まれて思わず荷物を下に落としてしまう。拾おうとするも、腕が解けない。
 一気に距離を詰められて、思わず悲鳴を上げた。お兄さんの薄めの唇がニヤリと歪んだ。

「…俺、箱の中身知ってるんですよ」
「なっ?!」
「いやらしいオモチャばっかり買って…欲求不満なんですね、奥さんは」
「ち、違いますから、僕は…そんなんじゃ…」

 動揺している僕を強引に抱きしめて、お兄さんは低い声で囁く。

「奥さん、オモチャじゃ足りないでしょう?」
「何言って…っ」
「本物のちんぽ欲しいでしょ?熱くてぶっといちんぽ咥えたくて仕方ないんじゃないですか?」

 熱くて、ぶっといちんぽ…思わず想像して熱い息を吐き出してしまう。女の部分が疼いて脚を擦り合わせていると、尻に硬いものが当たるのを感じた。
 それがなんなのか理解してしまえば、もう抵抗する力はなくなった。


 *


「あっ、あぁ…っ!だめ、あっあ…っ」
「んん…っは、すげえ濡れてますよ、舐めても舐めても溢れてくる」
「ひああっ!やめ、舌は…っあぁんっ!」

 玄関で仰向けになりながら、下半身だけ丸出しの状態で脚を広げている僕。脚の間にはお兄さんがいて、僕の睾丸の下にある濡れた女の部分をクンニされていた。
 愛液を啜る音が耳まで犯してくるようだった。

「ほら、奥さん起きて…俺のちんぽしゃぶれよ」
「ぁ…はぁ、ちんぽぉ…っ」
「奥さんがだーい好きなちんぽ、早く口に入れて」

 四つん這いになりながら、床に座ったお兄さんの股に顔を埋める。下着から取り出されたちんぽは赤黒くてズル剥けの長大なちんぽだった。
 蒸れた雄の匂いに胸が高鳴って、我慢できずにしゃぶりついた。

「んんっ、んぁ…っ、んちゅっ、はぅんんっ」
「…俺のちんぽ美味い?」
「おいひぃっ、んぅ…おいひぃよぉ…っ」
「っ、奥さんエロすぎ」

 つるつるした亀頭と雁、竿を下品な音を立てながらしゃぶる。苦いカウパーの味もひさびさで、美味しく啜ってしまう。
 お兄さんは悪戯にアナルやまんこに指を出し入れしてきて、僕は気持ちよくて腰が勝手に動いた。
 まんこを激しく指マンされて、口からちんぽを吐き出して喘いだ。

「はげしぃぃっ!あぁっあぁっ、らめぇっ!」
「イけよ、おらっ!」
「ひぃぃっ!?いく、イクイクっああぁぁっ…!」

 まんこから大量に液を噴き出して、僕は盛大に達した。痙攣したように震える体で達した快楽に浸っていると、また仰向けにされてお兄さんが多い被さってきた。
 ヒクつくまんこに熱いモノが当てられる。お兄さんを見上げればあれだけ無表情だった顔が、余裕なさげに歪められていた。

「ぶっといデカちんぽ欲しいだろ?」
「はぁ…ほ、ほしい…」
「ちゃんと強請れば入れてやるよ」
「そ、そんなぁ…」

 お兄さんのちんぽが濡れそぼったスリッドを撫でていく。マゾヒズムを刺激されて、僕は震える唇を開いた。

「お兄さんの、…ぶっとくて、おっきいおちんぽ…っ、はぁ…ぼくのい、淫乱な…おまんこに、くださいぃ…っ!」
「よくできまし、った!」
「ひあああっ!ちんぽっ、きたあぁ…っ」

 ゴツンッ、子宮があるところまで一気に突き入れられて軽くイッた。
 激しく奥や膣壁を擦られて舌を突き出し悲鳴のような声を上げた。ポルチオまで犯されそうな勢いにまた感じてしまう。

「あひ、しゅごぃっ!あぁっあんっ、あうぅ…っあひぃっ、はぁあっ!」
「すっげぇ…っ、奥さん締めすぎ」
「らって、あぁっ、きもちぃ…からぁっ!」

 パンパンっ、と肌がぶつかる音と結合部からの水音が玄関に響く。
 抱き起こされて、対面座位の形になる。深くなり、思いっきり子宮口を押されてまたイッてしまう。お兄さんは僕に口付けて、舌で口内を荒らす。
 僕も必死にそれに応えていると、アナルに強い刺激を感じた。

「あぁっ!?おひりぃっ、おひりはらめぇっ、あぁっあっあっ!」
「嘘つくなよ、こんなうねらせて…ケツまんこも好きなんだろうが」

 ズボッとまんこから引き抜かれて、アナルにちんぽが挿入される。また違う快感に僕は悲鳴を上げた。
 腰を掴まれて下から激しく突き上げられる。

「あぁあっ!はああっ、きもちぃっ、おひりきもちぃっ!」
「こっちもきついな…っ」
「おまんこにも、くらさいっ…ちんぽほしぃっ!」

 まんこは寂しげにヒクついて、お兄さんを欲していた。お兄さんは何か探していたが、ごそごそし始めた。キョトンとしていたがまた尻からちんぽが抜かれて、またまんこに挿入された。
 暫くしてまたアナルに衝撃が走る。

「やっ、なに?っあ、やあああっ!?」
「奥さんが好きなバイブ、これでケツまんこも寂しくないだろ」

 スイッチも入れられて激しくバイブがうねり出す。
 あまりの快楽にちんぽとまんこから透明の汁が噴き出した。初めてのニ穴責めに目を見張って、舌を突き出し喘いだ。
 壊れたように潮吹きを繰り返し、お互いの体を濡らしていく。
 お兄さんにしがみつき、僕も腰を振る。汗の匂いと性の香り、お兄さんの雄の匂いに堪らなく興奮した。

 久しぶりの快楽に脳みそも、体も…なにもかも溶けて、崩れた。



 *


「ん……」

 オレンジの明るい日差しに目を覚ました。ソファで寝ていたらしい。
 綺麗に整えられた服に昼間のあれは夢だったのか、そう思ったけど腰が重くて全身の疲労感に現実だったのだとわかった。
 テーブルの上にバイブと紙切れが置いてあった。
 紙には電話番号とアドレスが書かれてあり、どくどく胸が音を立てる。

 昼間を思い出し、またジワっと下が濡れるのを感じた。紙を胸に当てて目を閉じる。

 ーーーだめ、やめよう。

 そう思っても、僕の手は携帯を触っていた。


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