僕の天使さま
ーーなんで俺はこんな仕事してるんだろう。
狭いステージ上で汗を流しながら必死に踊り、歌う。息苦しさで倒れそうな気持ちになる。
田舎の映画館で見た俳優さんに憧れ、俳優になるために上京したのに、今はなぜかアイドルをしている。
顔はアイドルほど華やかじゃない。ただ歌がみんなより歌えるだけの俺がアイドルなんて笑える。
ーー本当はこんなはずじゃなかったのに。
色鮮やかなライトを見つめながら、ぼんやりとそう思った。
小さな場所を借りて、今日は握手会。他のメンバーのところには長めの列ができてるけど、俺のところは他のメンバーと比べると並んでいる人は少ない。これはいつも通りだ。
ファンと二言くらい会話して、握手をする。その作業のようなことを繰り返し、次に来た人を見て目を見開く。
「ぁ…さっきも来ましたよね?」
見上げるほど背が高く、ボサボサの長めの髪。目元はほぼ前髪で隠れていて、高めの鷲鼻と薄く大きい唇、病的に白い肌だけが見えていた。
オタク丸出しの見た目だけど、体は意外にもがっしりしていて鍛えているようだ。
この人はライブも握手会も必ず来てくれている。身長が高いからよく覚えていた。
「は、はい…何枚もCD買ったんです」
「本当に?すごく嬉しい」
ありがとう、と言って俺は久しぶりにちゃんと笑顔になった。この男は今回も何枚もCDを買ってくれたみたいだ。
「あと何枚あるの?」
「ぇ、あ…10枚、です」
「え!?そんなに…もう他に並んでないから10分くらい話しませんか」
横にいるマネージャーに確認すると、快く許してくれた。
「今回の曲…カナタさんのパートをずっと聴いてます。ぁ、これは今回だけじゃなくていつもなんですけど…カナタさんのパートだけ切り取って編集したりしてます…キモいですよね」
「キモくなんかないよ。すごく嬉しいし、あ…でもちょっと恥ずかしいかな」
男の白い肌が少し赤らんでいるのを見ながら、俺は申し訳ない気持ちになった。本気でアイドルなんてしてないのに、こんなに俺のファンでいてくれる人がいるとは思っていなかった。でも他のメンバーと比べて俺のファンは男性が多く、少し灰汁が強い人が多いのだ。だからこういう人もたまに居る。
俺はそっと男の白い手を掴み、両手でぎゅっと握った。
「最近、ちょっと疲れてて…だから、あなたみたいな人にこんなに応援してもらえてるんだって思ったら少し元気出ました。ありがとう」
「い、いや…そんな…」
「これからも応援してください。あ、そうだ!名前教えてください」
じんわり男の汗ばんだ掌を握り締めながら、見えない瞳を見つめる。顔を茹で蛸のように赤くしながら、男は小さく呟くような声を出して、サエキと言った。
*
シャワーを浴びて、俺は頭を拭きながらワンルームの部屋に戻る。テレビがなくて、少しごちゃついた部屋はアイドルらしくない部屋だと思う。
ノートパソコンを開き、適当にネットニュースを見ているとスマホが震えた。その画面には非通知の文字。
「ーーはい、もしもし」
『………』
相手は何も言わず、しばらくして通話が切れた。
これは初めてじゃない。最近よく無言電話がかかってくることが多くなった。ローテーブルに置かれた封筒を手に取り封を開けると、俺が家を出たところから事務所に入るまでの写真が何枚も入っていた。
そう、たぶん…いや、確実に俺はストーカーにあっていた。不快ではあるが、警察や事務所には言うほどではない気がして放っている。
何となくストーカーの犯人はあの人だろうな、とこの前の握手会で会った男を思い出す。
溜息をついてから、窓に目をやるとカーテンが少し開いていた。それを素早く閉めて、部屋を見渡す。
「盗聴器とか…ないよな」
小さな声が静かな部屋に響いた。
「ーーカナタ、お前俳優に転向するか」
「ぇ…いいんですか?」
社長は熱い緑茶を啜りながら頷いた。
あれだけアイドルをやめたい、そう言っても全く聞いてくれなかった社長が何故と不思議に思った。
「実は新しいメンバーを入れようと思っててな…カナタは辞めたいと言っていたし丁度いいだろう?」
「はぁ…」
「そんな不安気な顔をするな。正木がちゃんと仕事のオーディション取ってきてくれてるから」
社長から渡されたのは、映画オーディションのことが書かれた封筒だ。
セリフが一言しかなさそうなちょい役だけど、夢だった俳優の仕事だ。俺はぎゅっと封筒を持つ手に力を入れた。
後日、俺のアイドルとして最後のライブがあった。グループを脱退し、これからは俳優として頑張っていくことを伝えると、ファンのみんなは応援するよと言ってくれた。
そんな中、あの背の高い男…サエキさんだけが静かに涙を流しているのが視界に小さく映った。
少しずつ俳優の仕事が入ってくるようになった。今回貰った仕事は深夜帯の恋愛ドラマだ。俺の役は1、2話だけ出てくる主人公の同僚役。
その日の収録が終わり、俺はビルを出た。
「カナタァ…なんでやめたんだよぉ」
「っ、誰ですか?」
「なぁ、なんでなんだよぉ!!」
見知らぬ男が声を荒げながら近づいてくる。明らかに普通じゃない様子に俺は後ろに後ずさった。
男が手を振り上げた瞬間目を閉じた…が、想像していた痛みはやってこない。
代わりに鈍い音が響いて目を開けた。
「なっ、何だよテメェ!ぐぁっ」
「…ふぅ、っ…ふーっ」
目の前で男は警備員に殴られていた。その光景に唖然としていたが、すぐに警備員を止めた。
男はヨロヨロ立ち上がって、逃げて行った。もしかしたらあの男がずっと俺をストーカーしてたのだろうか。
「サエキ…さんですか?」
「………」
警備員の男は、ファンのサエキさんだった。俺は未だにドキドキうるさい心臓を落ち着かせるように深呼吸して、サエキさんを見る。ずっとこの人がストーカーの犯人だと思っていたのが申し訳なくて、俺は頭を下げる。
「あの、ありがとうございます…助けてくれて」
「いえ…」
「ここで働いてるんですか?」
サエキさんは帽子をギュッと深く被り直し、小さく頷いた。俺はそっと近づき顔を見上げる。やはり前髪のせいであまり顔は見えない。
「サエキさんって鍛えてるから強いんですね。筋トレ趣味なんですか?」
かっこいい、俺がそう言うとサエキさんの白い肌がどんどん赤くなった。肌が白いから照れているのがわかりやすい。
「…め、に」
「え?」
「…あなたを守るために鍛えてるんです」
ボソボソと低い声でそう言った。
俺はそれを聞いてピシリと固まった。びっくりしたけど気持ち悪いとかは思わなかった。
ーーこの人、俺のこと好きすぎだろ。なんだかおかしくて少し笑ってしまう。
「サエキさんもしかして、俺が収録してるからここで働いてるんですか?」
「………」
「ほんとに?」
冗談で聞いたのに頷いたサエキさんが面白くて、俺はさっきより声を出して笑う。綺麗でもカッコ良くもない俺の熱狂的なファンだなんて面白すぎる。
お礼を今度する約束をして俺はマネージャーの車に乗った。
*
あれからドラマの収録が終わると、警備員のサエキさんと話すようになった。
最後の収録が終わり、俺はもうここに来ることはないことを伝える。
「サエキさん、あの時は本当にありがとう」
「いえ…」
「俺はもうここには来ないけど、サエキさんは警備員向いてるし続けたらどうですか?」
「…カナタさんがいないので辞めます」
低い声でそう言ったサエキさんに俺は呆れてしまう。この人は本当にぶれない人だなぁ。
「俺ずっとアイドルじゃなくて、俳優になりたかったんです。でも俳優はアイドルより厳しくて…」
「………」
「今思うと、サエキさんみたいなファンがいるならアイドル続けても良かったかもしれないって思います」
無意識に弱音を吐いてしまった。俳優に転向した俺を応援してくれるファンは居たけれど、地味な俺が俳優になったのが嫌なアンチもいる。アイドルの時と比べると応援してくれるファンは少ない。
そう考えると俳優よりアイドルの時の方がまだやりやすかったのかもしれない。
「貴方はどこに居ても輝いています、ステージの上でも画面の中でも…僕の中で天使のように見えた」
「て、天使…全然そんなんじゃないんですけど、ありがとうございます」
「カナタさんは天使です!ば、僕に生きる糧をくれた…僕が今生きているのは貴方のおかげなんです」
早口にそう言って手を両手で握られた。長い前髪の間から少し見えた瞳はうっとりとしていて、俺は背筋が寒くなってしまう。なんとか笑顔を引きつらせないようにしながら俺は笑った。
「あ、ありがとうございます…じゃあ、タクシーが来たんで俺帰りますね」
「はい…お疲れ様でした」
視界に映ったタクシーにホッと息を吐いた。荷物を抱え直し足早にその場を去る。俺がサエキさんの生きる糧になったのは嬉しいことのはずなのに、あの熱量と瞳に恐怖を感じた。優しくて応援してくれるいいファンなのだとわかっているけど、愛が異常な気がする。
歩いてる今も熱い視線が後ろから追いかけてきているようなそんな気がして俺は顔をしかめた。
*
次に来た仕事はミステリーホラーの映画だった。エログロの作品が多いことで有名な監督で、今回も濃厚なラブシーンと殺人シーンがある。
俺がオーディションを受けた役は殺された被害者の恋人役だ。ベッドシーンが多いが自分の演技の幅を広げたいからあまり気にしていない。
「ほら、この映画とか見てラブシーン勉強しとけ」
「あ、正木さんありがとうございます。うわぁすごい量のDVD…」
ドサっと目の前に置かれたDVDの山に俺は驚きの声を上げた。マネージャーの正木さんはタバコの紫煙を吐き出しながら、俺に笑いかける。
「カナタが童貞じゃないことは知ってるが、こういうの見て勉強するのは必要だろ?AVのセックスシーンとはまた違うんだ」
「そうですね…難しそうだなぁ」
「俺が練習に付き合ってやってもいいぞ?」
そう言いながらニヤニヤといやらしい笑みを浮かべる正木さん。正木さんは元俳優だった人で、どうやらラブシーンが多い映画に出ていたようだ。男らしく整った顔はさぞ人気があっただろう。
俺はいらないですよ、と笑いながら袋の中にDVDを直していく。
「この後飯食いに行くか?オーディション受かった祝いで」
「え、いいんですか?行きます!」
「よっしゃ、じゃあ事務所閉めて行くぞ」
焼肉がいいです、とかそんな会話をしながら俺たちは事務所を出た。
久しぶりに酒を飲んだから頭がふわふわしていた。正木さんは車があるから飲んでいないが、ニコニコしている俺を見て楽しげに笑っている。
「お前酔すぎだろ、そんな酒弱かったか?」
「ふつうだって…そんな酔ってなーい」
「それのどこが酔ってねぇんだよ、アホ」
正木さんに軽く頭を叩かれる。それすら何か面白くて笑ってしまう。俳優業がうまくいかないこともあってストレスが溜まっていたのかもしれない。
いつもはこんなにお酒を飲むことはない。
「今回の映画で業界の奴らに気に入られたらでかいぞ、カナタ」
「…はい」
「んな暗い顔すんなよ」
笑っとけ、正木さんはそう言ってガシガシ頭を撫でてきた。そうこうしてるうちに車は俺のアパートの前に止まった。少し頭がクラクラするが、荷物を持ち正木さんにお礼を言った。
ふと、正木さんの顔を見ると真剣な表情をしていて俺は戸惑った。
「っん?!ん、んぅ…っ」
いきなり濃厚なキスをされて目を見開いた。正木さんの熱い舌が俺の口内を犯し尽くして、やっと解放された時には息も絶え絶えだった。
「な、なにするんですか?!」
「いつでもセックスの演技指導してやるから困ったら言えよ」
「い、いらないですよ!もう!」
笑っている正木さんに怒鳴るようにおやすみなさい!と言って俺は車を降りた。ドキドキしているが気にせず小走りで部屋に入る。
あんな正木さんは初めて見た。俺はゲイではないが男の色気を初めて感じてびっくりした。ああいう色気がないとラブシーンはできないのかもしれない。
ドアに背を預けて、少し酔いの覚めた頭の中でそう考えた。
*
一年後、撮影した映画が全国で放映された。
『はぁ…っ、カナタ…』
『まさき、さ…ぁ、あ…っ』
正木さんの逞しい体に抱かれた夜を思い出した。撮影期間中、演技に行き詰まった俺は正木さんに演技指導で抱かれたのだ。気まずかったが正木さんはあれから変わらず普通に接してくれて、俺も今はそんなことがなかったかのように振る舞った。
映画はなかなか評判が良く、俺の演技も評価された。監督に気に入られたのが1番大きいかもしれない。また君を使いたいと言ってくれたのだ。
そんな中、いつも通り俺はスーパーで買い出しをして家に帰った。鍵を開けようとして、鍵が既に開いていることに気付く。
…戸締りせずに俺は買い物に行ったのだろうか。不安な気持ちの中ドアを開けた。
「…カナタさん、おかえりなさい」
でかい体の男が玄関に立っていた。長い前髪に白い肌の男、その男を見て俺は呼吸が止まった。
「サ、エキさん…?なんで俺の部屋にいるんですか」
俺は後退りドアノブに手をかけたがその腕を掴まれ、部屋の中に引っ張られた。その手の力強さに顔を顰める。
床に尻餅をつき俺はサエキさんを見上げた。
いつものおどおどした雰囲気はなく、痛いほど怒りが伝わってくる。前髪の隙間から見える二つの瞳は俺を刺殺しそうなほど睨んでいる。
「あの映画は何ですか?あんな…っ、あんなことをよくできましたね。セックスしたんですか、あの女と」
「しっ、してない!あれは演技で…っ」
恐怖で震える俺にサエキさんはのしかかってきた。逞しい腕が俺の両手首を頭上で拘束した。鼓動は馬鹿みたいに速くなって目にはじわじわと涙が溜まった。
「演技だとしてもあんなことをしてはいけません。あの映画で貴方は汚れてしまった…だから僕が貴方を綺麗にして救ってあげます、天使様」
サエキさんは天使、天使様…、と熱に浮かされたように何度も呟いた。大きい影に俺は覆われ、目尻から滴を溢した。
*
真っ暗な部屋の中、モニターの画面だけが明るく光っている。高校も何もかも嫌で辞めて、ずっと自分の世界の中で生きてきた。
そんなある日、僕は動画サイトでオススメに上がってきた動画を何となく再生した。それは地下アイドルのライブ映像のようでそこそこ再生はされているようだった。
男のアイドルかよ、そう思ったがある男の歌のパートで俺は時が止まったような衝撃を受けた。
他のメンバーに比べ小柄で顔を普通だ。しかし、優しく包み込むような歌声、優しげな奥二重の瞳は酷く輝いて見えた。時折見せる微笑みも綺麗で目が離せない。
僕は気がつけば何度もその動画の彼が写っているところを巻き戻し見ていた。
可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い
ーーー天使だ、僕をここから救いにきてくれた天使様だ…!
僕はカナタという天使様に出会ってしまったのだ。
その日から僕の生活は変わった。
毎日のように動画を見て、CDを聴いて、ライブにも行った。ライブ会場ではカナタ推しの人もいた。そいつらは男が多く、天使であるカナタを襲おうとするやつもいるかもしれない。
そう思った俺は天使を守るために体を鍛えることにした。
両親は俺が外出するだけでも喜んでいたが、筋トレやランニング、バイトもし始めたときには涙を流していた。
「全部カナタさんのおかげなんだ。カナタさんが僕を助けてくれたんだ」
カナタさんのために俺はがんばる、その言葉を聞いて両親は嬉しげに微笑んでいた。
いけないことだと分かってはいるが僕は天使の部屋に入り、盗聴器を設置した。いつ危険な目に合うかわからないからだ。いつも見守っていることを教えたくて写真を送ったり、天使が寝る前にも少しだけ電話をかけた。天使はそれらに安心してくれたことだろう。
そんな僕の頑張りを神様は認めてくれたのか、天使は僕のことを認識してくれた。僕の名前を呼んで、あの光のように綺麗な笑みを浮かべて僕を見てくれた。
白い手が僕の手を包んでくれたときにはあまりの嬉しさに射精してしまったのは仕方のないことだ。
僕がファンになってから暫くして、天使はアイドルをやめ俳優になると言った。あの歌がもう聴けないのは悲しいが、卒業ライブでの天使は今までで1番輝いていた。
涙を流し、最後のその姿を目に焼き付けたのは懐かしい思い出だ。
俳優になってからも、テレビの画面の中で天使様は輝いていた。頑張って演技しているところ、慣れないことにも耐えている姿は僕をより感動させた。ずっとずっと天使様を支えていこう、応援しようと思っていた。
ーーなのに、なのになのに!あの映画は何なんだ!!
僕はその映画を映画館で見たとき発狂しそうになった。
だって、あまりにもひどい内容だったのだ。あの、あの天使様を汚い女とのセックスに使うだなんて…酷すぎることだ。神の使者である天使を汚すことは神への冒涜である。
天使は顔を苦しげに歪めながら女の上で腰を振っていた。天使はどんな表情をしていても素晴らしい。あの表情も色気があって僕は思わず勃起してしまった。
それでもその辺の女とキスをしたり体に触れていることが許せなくて、僕は怒りに震えた。
全てを見終わった後に僕は悟った。
ーー天使様は堕ちてしまったのだと。
だから僕が彼に、カナタに触れても何の罪もないのだ。触れてもう一度彼を天使にしてあげればいいと思った。
僕はキスもセックスもしたことがない、綺麗な僕はカナタを浄化することができるだろう。
今度は僕がカナタを救えるということに天にも登るような気持ちだった。
浄化するにはセックスが1番だ。か弱い天使様を傷つけないために、男同士の行為について一日中僕は勉強した。
「あぁっ、あっ、やめ…っ!やめて、いや、あ、あっ!」
「っ、あ…カナタ、カナタ…っ」
可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い
僕のものをきつく締め付け、快楽に泣き喘ぐ天使様は言葉に言い表せないくらい美しく可憐だった。
痛がっていた天使も今では何度も射精して喜んでいる。乳首を触れば体を跳ねさせて涙を流した。
「もっ、ぁ…いくいく、いっちゃう、ぅ…っ!ひ、あああっ!」
腰を痙攣させて可愛いちんぽから精液を噴き出した。色の薄いそれを舐めて僕は笑った。
汗で額に張り付く長い前髪が邪魔で後ろに流す。クリアになった視界で見る天使は格別だった。僕の顔を見て目を見開く天使様。
「ぼくも、っ…もうイきます…いいですよね?」
「やっ、やめて…ひ、あっあっあっ、中は…っあああ!」
最奥に突き上げ僕も射精した。浄化するために何度も中に擦り付けた。ちんぽを抜くとゴポッと中から白濁した液体が溢れ出した。何回も射精したから仕方ないことだが、これでカナタはまた天使になったはずだ。
ぐったりとした天使は僕を見て涙を流す。
「どうして…佐伯、栄治に似てるの…っ」
天使は僕の顔を指差しそう言った。
「佐伯栄治は僕の父です。瓜二つなんですよ、顔が」
「そん、な…っ」
僕はそう言ってからあることを思い出した。
ーーそういえば、カナタさんは父に憧れて俳優を目指していたんですよね?
今度父に会いますか?僕は笑顔でそう伝えた。
喜ぶと思って言ったのに、天使は何故か悲痛な声を上げて泣き崩れた。
*前 |
次#