クリスマス
空気は冷たくなり白い雪が積もる。
その雪を眺めながら家のことを思い出す。
…今頃何してるかな。
山中の大きな廃館。
俺達はそこにいた。
廃館といっても綺麗だ。
今晩は温かいシチューが食べたいな。
じゃあ、今日は俺がつくろうかな。
そう思い大きな荷物から調理に必要なものと材料、エプロンを探す。
……あれ、おかしいな。ない。
奥まで隅々まで探す。
ない、ない…、まさか先に料理をしているのだろうか…。
今日俺はどうしてもシチューが食いたい…。
ダッと調理をしているだろう女子組の元へ急ごうとしたとき後ろからローブを思いっきり引っ張られて倒れそうになった。
「危ないだろ…、」
そう言い引っ張った人物を見てみるとヒューゲンだった。
ヒューゲンは何故か赤い服…サンタのコスプレをしていてその片方の腕の中に赤色い多分服だと思うもの…。
くいくいとローブを引っ張ってそれを見せつける…。
「嫌だ…。着ない…。」
そう言うとどこかしゅんとした顔をする。
なんだろうな…。
やっぱり分かってしまうんだよな。
「分かった…。着るよ…。」
はぁとため息をついてヒューゲンの腕の中にある服を受け取る。
そうするとぱあっとどこか嬉しそうな顔をする。
その顔を見ていると自然に笑が溢れヒューゲンの頭を撫でる。
さて、奥の部屋で着替えるか。
そう思い俺は奥の書斎だったであろう場所へ行く。
…
着替え終わり窓を見てみる。
窓に映るのは赤い派手な色の帽子と服を身にまとった自分。
…似合わない。
なんだか恥ずかしくなってローブをその上から身にまとう。
帽子は小さく折りたたんでポケットの中へ。
ガチャっと書斎を出てこの館に唯一使える暖炉がある大広間らしきところへ。
大きな扉を開けると綺麗にテーブルが並んでおり、
その上には出来立ての豪華な料理が並んでいた。
その中には俺が食べたかったシチューも入っていた。
美味しそうだった。
ぱっと視線を感じそちらの方向を見てみる。
そこにはシャインの横に座ったヒューゲンが不機嫌そうな顔をしてみていた。
ヒューゲンの左隣は俺のためにあけてくれたのか空席だった。
その横に座るとばっとヒューゲンにローブを取られてしまった。
しまった…!
そう思った時には遅くてトナカイの格好なのかルイはふふふっと笑った。
それにつられるように次々と笑っていく。
…多分今俺の顔は真っ赤だろう。
「なんだかおかしいですね、
いつも真っ青なローブを着たシャオさんが真っ赤なんて…!」
ぷぷぷっと笑う暖。
今年最大の恥ずかしいことだろう。
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星空