あら、愚息


それは天気のいい昼下がり。
弟シヴァと一緒に部屋でゴロゴロしていた時だった。
仕事なんて午前中に終わらせた。
だから、弟のシヴァの部屋に(勝手に)遊びに来た。
本を読んでいるシヴァをじーっと見ていると何処か母を思い出す。
母譲りで俺と姉と同じ髪色。
姉は祖母譲りの琥珀色の瞳。
シヴァは父譲りの紫色の瞳。
俺は母譲りのルビーレッドの瞳。
こうも、姉弟でバラバラとは。

俺はそこらへんに剣と杖をほおり投げ羽織っているローブも投げ捨てる。
そしてシヴァのベットにダーイブ。
柔らかい。
シヴァはそんな俺をちらとみて溜息を吐く。
なんだよ、じゃあ、構えよ。

そう思っていると徐ろに扉が開き姉リーネと母ミリアムのご登場。
母は俺の投げ捨てたローブと剣をちらと見て眉間にしわを寄せ俺を見る。

「あら、愚息。いないと思ったらシヴァの部屋にいたの。」

「実の息子にそんな言い方するかぁ?」

「それなら、実の母親にそんな態度とるのかしら?
シヴァの本を読む邪魔をしないで。シヴァが可哀想だわ。」

ぴしゃりと母と姉がいう。
こいつらすごい似ているな。

シヴァを見てみると俺を見て羨ましいとでもいいたい顔をしていた。
キメェなおい。

「ヘイダル。今から買い物行くのよ。荷物もちお願い。」

「はあ?使用人にやらせればいいだろ?」

「お黙りなさい。私は優しいから使用人じゃなく貴方を選んであげてるのよ。」

「シヴァがいきたいって」

「嫌よ。シヴァを弄っても喜ぶだけで面白くないわ。」

「お前らそれが理由かよ」

「ほら、行きますよ愚息」

「行くわよヘイダル。」




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星空