狐のお医者さん
「はい、今日の治療は終わり。」
最後の治療。
ちょっと大きな怪我をした子供だった。
それを完治させて汗を拭う。
結構体力と霊力を使う俺の治療。子供はありがとうと言って出ていった。
飴、渡すの忘れた。
ふう、とため息をつくと、トントンとノックの音が聞こえ扉が開く。
見習いのセキグチさんだ。
お茶を持ってきたようだ。
セキグチさんに感謝してそのお茶を飲む。うん、緑茶は美味しい。
「セイタロウさん、少し休憩してくださいな。
そのうち狐になってしまいますよ。
あなたは頑張りすぎです。」
ひょいひょいと頭を指さされ触るとふわふわの狐耳。
ああ、ちょっと頑張りすぎたか。
「じゃあ、寝るよ。
おやすみ。」
コップを手渡しそう言うとセキグチさんはにこりと微笑みおやすみなさい。といった。
今日はなんだか久しぶりに深く眠れそうだ。
ソファに一匹の狐。
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