ため息片思い
「次の街は――
って、アリアちゃん聞いてる?」
「リーダー…無駄だよ…」
【数時間前】
たまたま小さな村の診療所を訪れたとき。
そこで出会った何回か出会いを果たしている奴ら。
ひ弱な錬金術師と
精霊使いの美少年
アサシンの美少女
そして、男らしい立ち振る舞いの中性的な顔立ちをした騎士。
エリック・ビアンキ。
何回かの交流をしたことがあるのでリーダー同士の交流(と言ってもルシアが一方的に笑顔で毒を吐いていただけだが)をしている合間、
診療所の医者がいれてくれたお茶を飲みながらアリアはじっと目の前に座るエリックを見つめていた。
視線にすぐに気がつきにこりと微笑むエリックにバレぬように俯いたり。
でも、先程医者が笑顔でエリックに飴を手渡しした時、
医者の手がエリックに触れたとき。
一瞬で顔が赤くなりその場をかっこいい(?)雄叫びをあげながら自分らのリーダーたちの元へ向かった。(素肌に触れられたもので医者(彼の出身村の恩人)には手が出せないからルシアとカティンに八つ当たりをしにいった。)
彼が男を好いているのだと思うとへこんだ。
そんなことばかりぐるぐると考えて今に至る。
「あ、なんだ、そんなことね…」
「ええ、そういうこと」
「別に彼は男色ってわけじゃないけどね」
「…そういえばルシアさん、何故ボロボロなの?」
「……彼に会う度ボロボロになるさ…
カティンも大変だろうに。」
「はあ…エリックさん…」
「彼女も大変だね」
(誰かあいつは女だって気づかないのかよ)
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