火
ドロッとして鉄が溶ける。
鍛冶場はとても臭かった。
そこで魔法を使い鉄を簡単に溶かしていたのはアダン・キルシュバオムだった。
吸わないようにマスクをして暑い仕事場で剣を作っていた。
額から汗が流れる。
一歩間違えればいい剣はできない。
だから油断はできない。
ガタンっと大きな鉄の扉をいとも簡単に開けて入ってくる人物がいた。
火の国特有で焼けた肌に冴える赤色の髪。 豊富すぎる胸。長い脚。
同じく武器を作るガーヴィン・アレクサンドロフの嫁のレベッカ・アレクサンドロフだった。
彼女は片手に重そうな鉄くずを軽々と持ってそこらへんに落とした。
「よお、おちびちゃん。元気にしているかしら?」
「ええ、元気ですよ!
…あれ?俺貴方より年上ですよね?」
「あら、気付いた? ふふ、でも中身も外見も私の方が大人よ?」
そう言って笑うレベッカ。
悔しいっと言って笑うアダン。
その後ガーヴィンがきて仕事を一通り終わらせたあと、
レベッカの手作りのサンドイッチを食べた。
彼の目で見てないところで人はちゃんと生きて笑っている。
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星空