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「ウゼェし、うるせぇ」
目の前の生徒が倒れていった。
―生駒夏は心底不機嫌そうな顔で廊下を歩いていた。
彼が歩いた道には、先程まで立っていたと思われる生徒が倒れ意識を失っていた。
全て彼、生駒夏が手に掛けた生徒だった。
今にも神器を取り出し生徒たちを貫きそうな夏は、鬱憤晴らしか、廊下の窓を一枚破壊した。
(暴れている生徒が多い中、物が既にたくさんの物が壊れていたのできっと正常な彼がやったとは誰も思わないだろう。)
「いつもより馬鹿騒ぎしやがって、んだよ。」
頭を抑え、服にしがみついてきた生徒を回し蹴りする。
「うるさすぎて昼寝ができねぇじゃねえか。」
ギロリと、回し蹴りをして気絶し、倒れ込んだ生徒を睨みつける。
そのバックには何か恐ろしい般若のようなものが見えたのならば、それはきっと幻覚だろう。
ガシガシと頭を乱暴に掻いて、夏は窓がなくなってしまった外を見下ろした。
そこは裏庭だった。
何故か、女子生徒を背負った男子生徒が走っているのが見えた。夏は一瞬首を傾げそうになったが、次を見た時、納得した。
その生徒二人は後から団体で追われていた。コントのようでもあった。
夏は、ジトリとそれを窓の外から離れた。
助ける気などなかったのだ。
大きく欠伸をして、また服に掴みかかって来た女子生徒を背負い投げした。
「ねみぃ」
そう呟いた。
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星空