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「ふをおぉぉお!?」

ギリギリの場所でトワは火柱を避けた。

「トワさん無事!?」
藤が近寄りトワのよろけそうになった体を支える。
トワは藤を見上げて「ありがとう…」と小さな声で言った。

周りの生徒達も慌ただしく次々と上がる火柱を避けていた。

「館内で火を使うんでな――んにゃ!?」

「トワさん!?」

コピーに叫んでいったトワに測ったように近くでまた火柱が上がる。

俊はこの慌ただしく動き回る生徒の波に流されはぐれてしまった。

「うわぁぁ!トワさん!火!スカートに火!」

「――え?んぎゃぁぁあ!?けけけけ消すのじゃあ!」

藤の指摘でトワはやっと自身の制服のスカートに火がついていることに気がついた。藤がブレザーを脱ぎパンパンとスカートの火を払った。

「き、消えた…。スカートに火とか大丈夫だったの?」

「わしはいつでも短パンは履くのじゃ!なんじゃ?藤殿わしのぬーど――」

「馬鹿なこと言ってないで逃げろよ!」

人波から走ってやってきた俊がトワの襟首をつかんで体育館の外から出た。藤も後を追う。
その速さ、目を見張るものだった。

「はあはあ……ここだったら安っ全……」

「はあ……、トワさん、首締まらなかった?」

「えらく疲れた顔しておるのぉ。」

短距離でも全速力で走りきった二人は肩で息をしていたが、トワだけはピンピンしていた。終いにはドヤ顔を決めていた。

(凄く元気そう……)

二人の心が重なった瞬間である。

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星空