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「俺は行かねぇ。」
ドーンと胸を張るように、だけどいつもと表情を崩さないまま夏は言った。
七海は「夏が行かないなら僕もいーかない。」と言っている。
唯一、智也だけが顔を歪めた。
「行った方がいいだろ。」
「この学園の生徒は簡単に死なねぇし、もう既に誰か相手してんだろ。
―それにまず先にこっちだろ。」
そう言って夏は自身の神器であるアテナの長槍を、構え直し物陰をジッと見つめた。
七海も構えを取る。
そこでやっと、智也も気配に気がつき刀を構える。
「あれがコピーってやつ?」
七海がちらりとも視線を向けずに言った。
「多分。」―夏も視線を向けずに言った。
「いや、感心する。本当。
素晴らしい。ねぇえ、君達の中で調理したら誰が一番素晴らしく出来上がると思う?」
物陰から出てきたのは、よく料理店で見られるシェフのような格好をした男だった。
ご丁寧にその両手には切れ味がとても良さそうな包丁が握られていた。
「七海。」
「ええっ?」
「肉が柔らかさそう。」
夏がいつものペースで言った。焦りなど見せずに。
それに智也が夏の足を踏んだ。
「あっはっはっ、そっかぁ。
じゃあ、一番最初は君かなぁ?!」
地面を力いっぱい踏み込み、コピーと思われる人物は七海へと襲いかかった。
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星空