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トワは上手く隠れているはずだった。
上手く隠れているはずだったのだ。

「ここなら見つからないじゃろ。」

「誰に?」

「それは、あの強そうな連中…に……む?」

「Hello.お嬢さん。」

物陰に体育座りしているトワの隣に一緒に体育座りしている人が居た。
ニコニコ笑ってる。とても楽しそうだ。かっこいいのだが、今の状況でトワはかっこいいのだと思えなかった。

「ふ…むぐ!!」

「叫んだら他の奴にバレるだろ。」

突然のことに叫びそうになったトワに謎のイケメンはトワの口を手で押さえた。そして、立ち上がる。今度こそトワは叫ばなかった。叫んだら終わりそうだったからだ。
ただ立ち上がったイケメンを見上げた。

「俺、ロリコンの趣味はないから。」

「なんじゃと?」

どこかロリだと言うのだ!という言葉をトワは飲み込んだ。制服を着ていないところこのイケメンは生徒じゃない。しかも何か強そう。言い返したらその次自分生きているかわからない。だから、その言葉の続きを言わなかった。

パチりと、イケメンはトワにウィンクして物陰から出て行った。
近くに仲間がいたようで、何か話しかけている。

物陰から出て行ったイケメンの背中をトワは見ていた。
そして――



――トゥンクッ



























高鳴った。



――トゥンクッ










「…携帯の着信なのじゃ。」

トゥンクットゥンクッと高鳴りの音(趣味の悪い心臓が脈を打つ音だ。)を発する携帯をトワは懐から取り出した。
最近話題の液晶型のあの平べったいのではなく、折りたためる携帯だ。しかも、万歩計付き(今は4000歩の表示になっている)だった。

携帯に届いたメールは2件。

1つは、あらかた片付いたから体育館内で合流しよう、という友人からのもの。
もう1つは、別の者から。
そのメールの内容を見たトワは、すぐにそのメールを削除して、体育館に向かった。

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星空