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パチンッと携帯を閉じてトワは少し溜息をついた。そして、顔が青くなった。
隣にいる七海はどこか不機嫌そうに神器を振り回していた。
「な、七海殿…、わしらさっさと逃げた方がいいじゃろうか…。」
トワが目の前の人達を見て言った。
二人の目の前には武装した何人かの警備。
非戦闘員であるトワから見たら逃げ出したくなる状況だった。
それに、七海が首を傾げて答えた。
「なんで?こんなのすぐに終わるよ?」
律儀にトワが通話を終わった時に現れてくれた警備に、七海は近づき神器をひと振りした。
トワに関しては七海の後ろにずっといた。
そして、自分の後ろをちらちらと気に掛けた。
背後を取られてはい、死亡―なんてことが怖かったようだ。
「はい、終わり。」
案外すぐに終わった。倒れた人達を見てトワは心が痛んだが、今は気にする暇などないのだ。
「流石七海殿なのじゃっ!」
「ありがとう。」
トワは自分がしょっているリュックから地図を取り出した。
「それ、さっきあの部屋にあったのだよね?とってきたの?」
「迷ったら大変だからのぉ。」
そして、トワは自身の神器を取り出した。
羽ペンの形をした神器を手に空中に何か文字を書いていく。
すると、その場所が穏やかに光りトワの周りに文字が映し出されていく。
瞬時に目を追い、30秒後には文字が消え、トワの手にある神器も消えた。
そして、地図を広げて「わしらはここにいるのじゃ。」と言った。
「さっきの文字読めなかったけど何語?」
「もう滅んだ文明が使っていたものじゃ。読めるのはきっとわししかおらんのぉ。」
若干のドヤ顔を見せながらトワが言った。
そして、次には渋い顔を見せた。
「でも、おかしのじゃ…。いつもは1分くらいは表示される筈なのに―――。」
「それって?」
七海が首を可愛らしく傾げる。そこでトワがハッと気がついた。
「ここでグズグズしておられん!は、早く行くのじゃ!!」
「う、うん。」
地図片手に走り出したトワに七海がついていく。
曲がり角でトワがやってきた敵に顔面衝突する前の話である。
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