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ヒュッと斬刃刀を大きく回し蓮へと攻撃を仕掛けた隙から藜が右手で大きく炎や雷を纏うシヴァの三叉戟―神器を振り回し、極力地面スレスレで飛んでいき突の体制に入る。

蓮へと攻撃を仕掛けたアズキが藜に気がつき、斬刃刀を盾とする。
そしてまたその隙を狙うように智也が藜の攻撃を受け止めた空いている反対側に攻撃を仕掛けるが、

「邪魔。」

アズキは素早くそれに気がつき斬刃刀を振り回し、その重たい風圧で藜と智也を弾き飛ばした。

「斬刃刀は、その重さで大きな振りしかできないと思ったが…豆殿は重さなんてないように自由に操るの…。豆だから侮っちゃいけないの…。」

麗の治療をする菊治を背にトワが不安そうに呟いた。
一瞬、アズキがこちらをチラリと見て、トワは攻撃が来る覚悟をしたが、視線を逸らしアズキはマリアに攻撃を仕掛けた。

「……小豆は煮て食べるのじゃ。」

「どうしたの?」

何故かわなわなと震えて言ったトワに七海が首をかしげて言った。




「クッ。」

マリアが斬刃刀を避ける。
その横を姿勢を低くして要が足元を狙う。
アズキの上半身を狙い蓮の背から心愛が援護射撃に入る。

それを、アズキは斬刃刀を持ったまま素早く銃弾を避けて要の攻撃を斬刃刀で押しと止めた。

「______。」

「………!」

小さく、本当に小さくアズキは要に言った。その言葉は要にしか聞こえなかった。

次の瞬間、要が斬刃刀を振り回した風圧で薙ぎ払われる。
後ろへ飛ばされた要の横をすり抜けてまた、夏と藜が斬刃刀を槍形状の神器で両サイドから下へ押さえつける。
そこで飛び上がった蓮が双剣を構え、アズキの頭を狙い重力に任せて落ちてきた。

心愛の援護射撃が何発か入り、アズキの体を掠めた。
だが、アズキは男2人によって押さえつけられ更に重たくなった斬刃刀を気にせず振り上げた。

夏と藜が吹き飛ばされ、蓮は危険だと判断し、近くの壁を蹴って後ろへと下がる。

「さっきの聞こえなかった?男は"邪魔”だって。」

アズキが短く言い、マリアと要へと攻撃をまた仕掛けた。

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星空