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「力がさっきとは比べ物にならないほどみなぎってる。」

そう呟いた夏はニヤリと、悪役が浮かべるような笑みを浮かべた。

「まだいたのかァ。」

カルラが笑う。夏が腰を低く落とし、地面を思いっきり蹴りカルラの元へ飛び出した。
それに、合わせて蓮がカルラの背後に回り込み双剣を構えた。
挟み撃ちだ。

「自ら捕まりに来るなんてねェ。」

カルラが大鎌を振り回した。
2人はそれを間一髪避け、要がカルラの背後を狙い頭上から攻撃を仕掛ける。
マリアはカルラの気を引くために正面へと駆け出した。

ヒュッと短刀が空を切る音。カルラがひらりとした動きで避けた。
着地をした要は、すぐに腰を落として短刀を何度か繰り出しカルラへと攻撃を仕掛ける。
カルラは踊るように避けた。
蓮が背後から忍び寄り、カルラを狙う。
カルラは横へと避ける。智也が痛む腕を抑え、刀でカルラへと突を仕掛ける。
響く金属同士がぶつかる音。
カルラは智也の突を大鎌で受け止めて、それを軽く降ると智也が、いとも簡単に後方へと吹き飛ばされていた。

それを待っていたかのように夏が槍を突き出した。
一瞬反応が遅れたカルラの足首に掠った。

「ナイス。」

蓮が珍しく相手を褒めるような言葉をかける。若干夏がドヤ顔していた。

「あともう少し左にしていればアイツの足首に突き刺せたのにね。」

マリアが言った。

カルラが小さく舌打ちをして、次は自分の番だと言うように大鎌を振り回し、攻撃を仕掛けてくる。

大鎌を斬るという風圧だけで、物が壊れ、肌が裂けた。
負傷をした智也に目をつけてカルラが智也に攻撃を仕掛ける。

カキンッ。またも、金属がぶつかる音。
カルラの大鎌が三つ又の槍に抑えられる。
突撃の様子を伺っていた藜だ。

攻撃をされる前にカルラが下がった。
藜の表情はどこか怒っている。怒りに任せてカルラへと攻撃を仕掛けた。

「あんの、馬鹿。」

蓮がポツリと呟き、藜のフォローへと入る。
夏は智也の前に立ち、要とマリアと、カルラの隙を狙った。

カルラの横腹目掛けて、マリアが攻撃を繰り出す。

カルラは、羽虫でも振り払うように大鎌を勢い良く振るった。
藜と蓮、マリアの頬が浅く切れる。3人は咄嗟に後方へ下がったのだ。遅れていたらきっと今頃脳みそが見れていただろう。

振るった隙を狙い、要が地面を蹴りカルラのもとへ飛んだ。

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星空