「7番、火鑽八尋(ひきり やひろ)。」

「あーい。」

低めの声に合わない言葉での返事が返る。
長めの赤髪が揺れ、至って平然とした顔――いや、眠たそうな顔だ――で八尋は立ち上がった。
乱暴に渡された支給品と武器を手に、八尋は自称先生の女性に近づいた。
瞬間、向けられるは銃口。

「おー、怖い怖い。綺麗な花には棘があるってか?棘としては行き過ぎてるが――。」

「無駄口叩かないでさっさと行け。」

八尋は肩をすくめて、わざと眉根を下げてみせた。そしてその場で渡された武器――アーミーナイフ――を手にした。

「これで、あんたを殺せると?」

返ってきたのは銃の安全装置が外れる音。
八尋は溜息をついて、「冗談通じねぇな」と言って出ていった。











どれだけ、歩いただろうか。
八尋は隠れもしないで堂々と歩いていた。
暫くすると、潮の臭いと波の音が聞こえてきた。

「結構歩いてきたな。」

別に誰と会話しているわけではないがポツリと呟いた。
砂浜にあった大きな岩に腰をかけ、八尋は荷物の整理に取り掛かった。
ふぁぁあ、と大きな欠伸をして。











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名前:火鑽八尋(ひきり やひろ)
高校:長谷川高校

方針:特に。荷物整理終わったら散歩しよう。

身体状態:全く問題なし

精神状態:全く問題なし

武器:アーミーナイフ

持ち物:支給品、飴、チョコレート

現在地:4−D

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