6
太陽はどこまでも残酷に、自由に昇っては沈む。
地平線に朝日が見え隠れする。
朝はすぐにやってくるものだ。
―午前6時。
太陽の光に照らされ、海は起きた。
眠たい目を擦ると、いつもの彼の目。海の自慢、それはまだ寝起きがいいということだった。
「はぁあ…今何時くらいだろう?時計や携帯を持っていればよかったと思うよ本当に。」
そういいながら、気の上で支給された缶詰を開けて割り箸で食べる。鯖の煮付けのようだ。
10分もしないうちに食べ終わると、空の缶詰を茂みの中に落とす。
カランッ
静かな場所でよく響く。
同時に、海の視界の端で何か揺れた。
―海はそれを逃がさなかった。
すぐに、そちらに目をやり気配を消す。
鞄を隠すと、鎌を構える。
「……天明も七瀬と同じくらい目立つなぁ。」
そう一言呟き、静かに地面へと着地をすると鎌を構え、腰を低く落とし脚に力を入れた。
グッと力を入れた脚で、静かに上手に木や茂みを避けて音を立てずに走り抜ける。
そして、悠久の背後を取る。
軽く飛び、鎌を両手で構える。体重をかけた。
―悠久がこちらを見た。
いつまで経っても手応えはない。
そう思うと海はすぐに後ろへと下がった。
同時に飛ぶ、ガラス。
海がいた場所にガラス瓶が振り下げられていた。
悠久はすぐに鋭い目つきで海を見ると、更に襲いかかってきた。
海は直ぐに避けた。
「はぁぁあ!!」
ガチャンッ
木の幹に辺りまた、ガラス瓶が割れる。
ガラス瓶の破片が海の頬を掠めると、それを合図だというに海も襲いかかる。
「はあっ!!!」
「くっ…!!」
振り上げた鎌をボロボロのガラス瓶で受け止められる。
キリキリと嫌な音を立てる。力勝負だ。
パラパラとガラス瓶の小さな破片が落ち、悠久の顔や地面に降り注いだ。
徐々にガラス瓶に割れ目ができている。
「早く死んでよ!」
「死ぬのは貴方です!」
二人の力勝負がいつまでも続く。
ガラス瓶の割れ目が徐々に増えていく。
「はっ!」
ピキンッ
静かな森に響く音。
それは、ガラス瓶が完全に割れる音。
そのまま、力に任せて海の鎌が―悠久に降り注ぐ。
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星空