――今年は自分たちだったか。

鞍馬は、心の中でポツリと呟いた。
いつも無表情の彼は、いつも通り――いや、誰も気がつない程ちょっとした変化があるのだが――の表情で次々に支給品と武器を渡されていく生徒たちを見ていた。

「9番、春夏冬鞍馬(あきなし くらま)」

呼ばれ、鞍馬は立ち上がり支給品と武器を手に取った。
ちらり、と周りを見ると武装した軍人が何人かいた。

教室から出て、廃校から出る。
外は鬱蒼とした森で、支給品以外の食物を手に入れるのは困難。まず、鞍馬はサバイバルの知識はあまりもっていなかった。
早めに廃校から離れ、森の中を歩く。
チラリと見えた人の頭を気にせずに、歩いていく。
きっと、鞍馬の武器で簡単にその頭は吹き飛ばせただろう。だが、武器が悪いのか、それとも手に渡った人物が悪いのか、鞍馬はその引き金を一度も引きたいとは思わなかった。

思わず、立ち止まり武器を投げ捨てたくなった。
武器であるナイフ型消音銃を乱暴に掴み、地面へ叩き付けようとする。

…、

……、

そうしたらきっと政府派が広い、人の命を奪う。
それだけは避けたかった。
鞍馬は武器を鞄の奥に入れ、代わりにチョコレートを取り出した。
一口食べ、また歩み始めた。




着いた場所は木々に囲まれた洞穴だった。
――暫くここに身を隠そう。

そう思い、洞穴に入っていった。









────
名前:春夏冬鞍馬(あきなし くらま)
高校:長谷川高校

方針:皆助かる方法はないのか考えてる。

身体状態:特に問題なし

精神状態:特に問題なし

武器:ナイフ型消音銃(6発)

持ち物:支給品、チョコレート、ハンカチ、飴

現在地:6−G

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