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霜月澄嶺(しもつき すみれ)は、いつも通りの笑い顔で謎の畑周辺を歩いていた。
土を触っては、捨てた。
何度かそれを繰り返す。
とてつもない暇人がやる行為だ。
「この土結構いいね…。」
別に畑仕事をしたいわけではないが、ポツリと呟いた。
なんて暇人だ。
壊れた案山子は、不気味に風に揺れた。
澄嶺の髪もウザったいくらいに揺れる。
ふっ、と澄嶺が動きを止めた。
いつものニタリ顔はそのまま。時が止まったように。
そして、顔を上げて、一点を見つめる。
遠くで銃声が聞こえた。
だが、そんなもの聞こえないというように澄嶺はただ、一点を見つめていた。
草木が小さく揺れた。
「……見つけたよ。」
澄嶺がポツリと呟いた。そして、走り出した。
―――――
名前 霜月澄嶺(しもつき すみれ)
長谷川高校
方針 誰かと接触しよう。
身体状態 問題なし
精神状態 問題なし
武器 ベレッタ(15発)
持ち物 支給品、携帯、絆創膏、ティッシュ、ハンカチ
現在地 3−G
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星空