11
放送後、鞍馬は駆け出していた。
地図で確かめれば今いる場所は危ない。
道無き道を、木の根などに気をつけながら走る。
ガサリゴソリ。
きっと遠くから見れば誰かがいるなんわからるくらいゆれているだろう。
だが、それを気にする余裕などないのだ。
草を掻き分け、木の根は飛び越える。
迷いのない走りで、鞍馬は禁止区域となった場所を抜けた。
抜けるとそこは、謎めいた畑があった。
肩で息をし、木々にもたれ掛かり重たい手でカバンの中をあさり地図を取り出した。
禁止区域からだいぶ離れられたようだ。
――琴子と、雨宮の蓮は手を取り合ったか。
先程ちらりとだが見た二人の様子を思い出す。
もし、殺し合いをするつもりだったら止めに出たが2人は手を取り合っただけだったようだ。それを確認してすぐに2人から離れた。
キュッ、と胸が苦しくなる。
持病とかではない。
先程の定時放送。
死亡者がもう既に3人でていた。
3人のうち2人は長谷川だった。
「空音……、澄嶺………。」
ポツリと呟く。
思い出すのは、皆との思い出ばかり。
涙は流しはしなかったが、鞍馬は悲しんだ。
――やっぱりこの制度は間違っている。
そう思い、顔を上げると、
ゴツッ
軽く、本当に軽く頭を叩かれた。
何が起きた?と思い叩かれた場所を左手で抑えて叩いた人物を見る。若干痛くて涙が出た。
そして、目を見開いた。
「祈里……。」
目の前にいる人物の名前をポツリと呟いた。
────
名前 春夏冬鞍馬(あきなし くらま)
長谷川高校
方針
身体状態 無傷
精神状態 特に問題ない
持ち物 支給品、チョコレート、飴、お守り
武器 ナイフ型消音銃
- 17 -
[*前] | [次#]
ページ:
星空