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「鞍馬はこれからどうするの?」
「俺は……。」
直ぐに答えられなかった。
先程まで、あんなに『殺し合い』はさせないと考えていたのに。
鞍馬は、足元に目を落とす。
―皆で助かる方法を探すと答えればいいのか?
悩む。
鞍馬のその考えは、もうとっくに、この制度が始まった頃から答えが出ていた。
―そんなことできない―
政府や親の熱心な教育のせいで政府派の者も多い。
鞍馬の考えが、皆で助かる方法があったとしても、それを話せば反対する者、中には鞍馬を殺そうとする者も現れるだろう。
特に、三鶴なんか…。
はあ、とため息をつかれる。
鞍馬は顔をあげて祈里の顔を見た。
祈里の顔は、どこか呆れたような顔だった。
「さっさと言っちゃいなよ。
殺し合いを止めたいんでしょう?」
鞍馬が、珍しく目を見開く。そして微笑んだ。
―祈里は俺のことを理解してくれている。
―失いたくない。守りたい。
―死なせたくない。
「さ、まずは委員長さんの説得じゃない?副委員長さんっ。」
祈里は鞍馬の肩を叩き、その手を取った。
ガサリゴソリ、
目前の茂みが揺れた。
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星空