雛が及川と付き合ってるIF。付き合い始めたものの及川が全然手を出してこないので「もしかしなくても私が子供っぽすぎるから…!?」ってなってしおしおになりながら歩いてたら花巻と松川に遭遇して「いや何でそんなしおしおなの」って笑われる。
半泣きになりながら2人に「わたしのこと、おんなとしてみれますか」って色々端折って聞いちゃうから2人とも「んん!?!?」ってなる。「え、何?誰かになんか言われた?」って松川が恐る恐る聞けば「及川さんが、私になんにもしないから」って小さな声で返ってくるから堪らず顔を見合わせる。
「え、雛ちゃんは何?手出されたいの?」って花巻に聞かれてそれに返事をしようとして考えて初めて自分がとんでもない質問をしているのでは…?ってなって固まる。「ぅぇ…っ、あ、いや、その、そういうのじゃ、なくて…」って真っ赤な顔で固まる雛に(あ〜〜〜可愛いなあ〜〜〜)って2人ともにこにこしちゃうし(こんな可愛い彼女にこんな悩み抱えさせるなんて及川マジでクソだな〜〜〜)とも思ってる。
「これ掘り下げて聞いたら俺らセクハラになっちゃうからさ、あんま聞けないんだけど雛ちゃんは及川との関係をちょっと進展させたいわけだ?」って花巻が頑張って言葉を選びながら言えばこくんって頷くから「健気で可愛いねぇ」って松川が思わずぽんぽん頭を撫でちゃう。
「だ、だって…いくら私が子供っぽくても、手くらい繋いでくれてもいいと思うんです」って唇を尖らせて怒ったような顔する雛に思わず2人とも「え、なんて???」って聞き返す。びっくりした顔の2人に雛も首を傾げながら「だから…及川さんが、手繋いでくれないから…」って言えば2人揃って「いやもう何か、一周回って腹立ってきた」「分かる。アイツやっぱクソだな」って2人が徐にスマホでどこかに連絡し始める。
「あ、及川?お前今どこ?家?今から駅来い。は?いいから絶対来いよ。じゃあな」って一方的に喋った花巻が電話を切ってぽちぽちスマホを弄ってた松川も同時に顔を上げて「よし、雛ちゃん今から俺らに付き合ってくんね?」って言われてよく分からないまま連れ回される。ゲーセンで大きなぬいぐるみ取ってもらったり、カフェで新作のドリンク買ってもらったりでよく分からないままめちゃめちゃ甘やかされる。
「雛ちゃん、そっち危ないからこっちおいで」ってナチュラルに手を引かれて男の子たちの集団から離してくれたりする2人に(めちゃめちゃイケメンだな…)って感動してたら「ちょっとお前らどういうつもりだよ」って怒った顔の及川が現れて、花巻と繋がれた手と、松川の手に持たれた雛の鞄を見て益々嫌そうな顔してそれを奪い取る。
「なんで、雛ちゃんと一緒にいんだよ」って言う及川を一ミリも気にせずに2人が悪戯っ子みたいな顔で笑って「な?言ったろ?及川は雛ちゃんのこと大好きだよって」「女扱いしてなかったらこんな露骨に威嚇しないし?」って雛に向かって言うから何の話してんだよって思いながら雛を見てびっくり。
真っ赤な、女の顔で及川を見つめてるからごくりと思わず唾を呑み込む。「…は、なんの、話…して、」って言葉を失う及川に花巻と松川が「大事にすんのは分かるけど不安にさせてちゃ意味ねーだろ」「かっこつけてる暇あんなら可愛い彼女の気持ちも察してやれよな」って耳打ちして「んじゃ、俺らはカラオケ行ってから帰るわ!」「雛ちゃんまた遊ぼうね」ってひらひら手振って帰ってくから「あっ、ありがとうございます!」って雛が慌てて頭を下げる。
それから恐る恐る及川を見て、そろっと小指を握ってくるから今度こそ及川の心臓がギュンッッッって音を立てる。「わたし、こどもじゃないです」って言われて「……うん。ご、めん」ってたどたどしく謝って雛の手を大きな手でぎゅっと握って歩き出す。
「及川さん?」ってきょとんとしながら手を引かれて歩く雛に「待って。マジで今、ほんとに我慢してるから」って言われて益々首を傾げてたら「こんなに人いるところで、手出せないでしょ」って言われて一気に顔が熱くなる。(そんなのこれから人がいない所に行って手出すよって意味じゃん!)って心臓ばくばくさせながら手を引かれるままに歩く。
勿論雛の手を引いて先を歩いてる及川も心臓ばくばくだし(何!?手出して良いって事!?ていうか雛ちゃんの中の手出すの範囲ってどこまでだよ!?)って悶々と考え続けてる。当然、次の日花巻と松川に弄られるまでがセットです。