雛が孤爪と赤葦と付き合う特殊IF。
「『可愛げがねぇんだよ、お前』って何なの!?」って居酒屋でビールジョッキ机に叩きつけて涙目で文句言う雛に、元彼との最低最悪エピソードを今まで聞かされていた孤爪と赤葦は「…うん。まあ飲みなよ」「そんな男飲んで忘れよう」って言うしかない。
1度告白されて断ったけどお試しでいいからと押し切られ、ただのお試しなのにあれやこれやとデカイ顔をしてくるクソ男に都度正論パンチをぶちかました結果1週間でこのザマだ。さも自分から振ってやりましたと言わんばかりのドヤ顔で別れを告げて去っていった男に「は?」と目を丸くするしか無かった。
「可愛げって何?飲みで初手ビールとか頼むからダメなの?それとも何?女なら好意を向けられたら甘んじて受け入れろってこと?」ってイライラが収まらない様子の雛がぱかぱかグラスを空にしていく。最初はお酒を進めていた孤爪と赤葦だったけどさすがに飲み過ぎだと思って止めに入る。
が、時すでに遅し。しっかり酔っ払ってぽやぽや状態になった雛の顔を見て「ごめん。止めるの遅かった」「いや、俺も進めちゃったし」って2人で頭を抱えていれば「こんな嫌な思いするくらいなら、けんまとあかーしと付き合う方が絶対絶対ぜ〜〜ったいマシ」って言い出すから2人ともぽかん。
ぶっちゃけ雛を狙ってないはずもない2人からすれば雛の言葉は自分を恋愛対象として見れますって言われてるのと同じで。俄然スイッチ入っちゃった2人が「へぇ?雛、俺たちと付き合えるんだ?」「てっきり男友達としか思われてないと思ってた」ってにんまり笑うけど酔ってる雛はそれに気付かない。
「あの人とお試し期間中、ずっと2人のこと考えてたよ」って笑って言うから「じゃあ、付き合う?」って孤爪がお酒片手に笑って言えば、冗談だと思った雛が「え〜?しょうがないなぁ〜!」ってOKして、それに乗っかった赤葦が「俺も雛と付き合いたいんだけど、いい?」ってこてんって首を傾げて聞いてくる。
「3人で付き合うって色々まずそうじゃない?」ってけたけた笑うけど「でも2人とならありかも。幸せにしてくれそうだし、絶対たのしそう!」ってお酒飲みながら雛が言うから2人の心の中でお持ち帰りが確定。「雛、こっち向いて」って孤爪が雛に声をかければ「なぁに?」って疑いもせずに顔を向けてくるからそのまま唇を重ねて度数の高いお酒を口移しで流し込む。
驚きながらも口の中のお酒を飲みこんで孤爪から距離を取って「な…っ、なに…?なに…!?」って慌てる雛を後ろから抱きしめた赤葦が「いきなりは雛もびっくりするでしょ」って笑いながら「ごめんね、雛。キスしたいから、こっち向いてくれる?」って顎に指を添えて無理やり自分の方を向かせて唇を重ねるから雛は益々混乱。
「なっ、なん…っ、」って口をぱくぱく開けたり閉じたりしながら顔を真っ赤にする雛に「だって付き合うって言ったでしょ?雛だっていいよって言ってくれたじゃん」「そ、それは冗談だと思ったから…!」「雛は俺たちがそういう冗談言うような男だと思ってたんだ」「ち、ちが…っ、そういうわけじゃないけど…!」って2人でゴリ押せば酔って頭の回ってない雛はまんまと丸め込まれてしまう。
「別にいいじゃん。雛も、俺達のこと大好きでしょ?」「そ、それはそうだけど…」「俺も雛のこと大好きだし、何も変な事ないよね?」「そ、そう…なの、かな…?」「お互い好きだから付き合うんでしょ?変じゃないよ」「ね?絶対幸せにするから、いいよね?」って2人に言われて「う、うん…」って言っちゃったらもう逃げられないね。
そのまま孤爪の家に連れて帰られてあっという間に食べられて朝目覚めてから冷静になって「や、やっぱりダメな気がする…!」って言うけどシラフでも2人に勝てなくて丸め込まれちゃうよ。