それはもう本物の猫じゃん

ぼふんって音を立てて煙に包まれた雛。次に姿を表した時には真っ黒な三角の耳とゆらゆら揺れる尻尾が生えてて大混乱。「……コスプレ?」「違うわ!!!」って孤爪が目を真ん丸にして聞いてきて「本物?触っていい?」って耳に手を伸ばすから反射的に肩を竦める。

すり、と耳を撫でられて「ぅぅ…ぞわぞわする…」って眉間に皺を寄せるから「触られてる感覚はあるんだね」って頭を撫でれば本当の猫みたいにぐりぐり頭を押し付けてくるからびっくりして手が止まる。「…中身も猫なの?」「…無意識だった」「喉とか鳴る?」「面白がってるでしょ」「ちょっとね」って笑う孤爪に雛が不満そうに唇を尖らせる。

びたん、びたん、ってしっぽが揺れるから(怒ってるんだけど)って孤爪が笑いを堪えるように肩を揺らす。「これ元に戻るの?」って聞きながら頭を撫でれば「しらなーい」ってそっぽ向いて不機嫌ですアピールするのにしっぽはご機嫌そうにゆらゆら揺れてるからまた笑いそうになる。

頭を撫でる手を止めれば「…けんま?」ってきょとんとした顔で首を傾げるから今度こそ笑いを堪えられなくて笑っちゃう。「ぶっ、くく…っ、ははっ、ほんとに猫じゃん」って珍しく声をあげて笑う孤爪に「なに!何で笑ってるの!」って雛が講義の声を上げる

けど、もう何しても面白くて「ふっ、あははっ!ちょ、やめて雛、お腹痛いんだけど、」って顔逸らして笑ってる。孤爪が一頻り笑って雛の方を見ればそっぽ向いてしっぽびたんびたん揺らしてるからやっぱり笑いそうになって「ごめんって、」って言うけど「…声が笑ってる」って言われちゃう。

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