大人になって友人に無理やり連れてこられた合コンで出会った男がやばすぎて全力で澤村にSOSする雛。最初は笑顔の優しいお兄さんって感じだったのに酔っ払ってきたら口は悪いし態度も悪いし最終的には手出してくるから怖すぎてトイレを装って何とか脱出。
トイレの個室で電話かけて「もしもし?雛?」って澤村の声に安心して泣きそうになる。「大地さん…っ、ごめんなさいっ、」って震える雛の声に何かあったってすぐに気付いて「今どこにいる?」って聞いてくれるからお店の場所を伝えれば「すぐ行くから。もう大丈夫だからな」って優しい声で言われて我慢できずにぽろっと涙が零れる。
このままトイレで待ってようって思ってたら突然扉をドンドンドン!!って勢いよく叩かれてビクッと肩が跳ねる。「雛ちゃーん、トイレ長くねー?なー、早く戻ってこいよー」ってさっきの男の声が聞こえてきて、何て返事をしたらいいか迷って黙ってたら「無視してんじゃねーよ!おい!いんだろそこに!!」って声色がどんどん荒くなって扉を叩く音も大きくなる。
お店にも迷惑がかかっちゃうしこのままじゃヤバいって反射的にトイレを飛び出せば「やっぱいんじゃん。何無視してんだよ」って無理やり肩組まれて「友達から電話来てて、ごめんね」って怖いの我慢してにこっと笑って返せば「まあいいけどさぁ」ってちょっと不機嫌そうに言われるから怖すぎる。
その後も何かある度に強めに肩どんってされたり頭叩かれたりするから「〜〜ッ、あの、それ…やめて…?」ってやんわり拒否した瞬間、目の色が変わって「は?」ってマジ切れで拳振り上げてくるからぎゅっと目をつぶる。「はいそこまで」って優しい声が聞こえてきてバッと顔を上げれば怖い顔の澤村が立ってるからじわぁ…って安心して涙が滲む。
「なんだよお前」って不機嫌な男に「今は雛の先輩だけど、普段はおまわりさんやってます」ってにっこり笑って男の拳をぎゅうっと握る澤村の力に勝てないと察知したのか舌打ちして「気分悪ぃ、帰るわ」って立ち上がってお店を出ていくから周りの皆もぽかんとするしかない。
「ったく…やましい事してる自覚があるならやるなよ…」って呆れながら男を見送った澤村がふ、と雛に視線落としてふわっと微笑むから今度は周りの皆が(な、なにその優しい顔…!)ってドキドキしちゃう。「雛、帰るだろ?ほら、おいで」って手を差し出す澤村に「〜〜ッはい!」って飛びつくように席を立ってぎゅうっと手を握り締める雛がいる。
「お騒がせしてすみません。これ、良ければ」って1万円札をテーブルに置いて雛の肩を抱く澤村に「あ、いやいや!そんな大丈夫です!」って皆慌てるんだけど「じゃ、また誘ってやってください」ってぺこっと頭を下げて雛を連れて帰ってっちゃうから皆空いた口が塞がらない。
帰り道、澤村の手を握ったまま無言で後ろを着いてくる雛の方を振り向いた澤村が足を止めれば雛もピタッと足を止めて恐る恐る様子を伺ってくるから「ちゃんと呼んでくれてありがとな」って頭を撫でる。たちまち雛の顔がくしゃっと歪んでぼろぼろ大粒の涙を流して「だいっ…ち、さん…っ、こわかったぁ、うぇ、」って泣き出すから「ん、怖かったな。もう大丈夫だからな」って優しく抱きしめて背中をとんとんって叩く。
「どっか殴られたりしてないか?痛いとこは?」って聞いてくれる澤村に「かたも、あたまもたたかれたぁ…っ、」って雛がぐすぐす泣くから「ッ悪い、行くの遅かったな。家に帰って手当しよう、な?」ってほっぺを両手で包み込んで言えば「だいちさぁぁん、」って益々雛が泣いてぎゅうぎゅう抱きついてくるからあやすように背中を撫でる。
内心では一発くらい殴っとけば良かったか?ってさっきの男にイラついてるけど、雛をこれ以上怖がらせない為にも表に出さないように頑張る澤村がいるよ。