置いて行ったりしないよ

大人になって白布と二口とシェアハウスすることになった雛。毎日楽しいしあまりにも居心地が良すぎてある日突然「私、このままじゃ彼氏できない気がしてきた」って言い出すから2人ともコイツ何言ってんだ?って顔で首傾げるし「「はぁ?」」って言う。

リビングに置かれた3人がけのソファは住み始める時に奮発して買ったもの。いつも雛を真ん中にして3人でテレビ見たりゲームしたりするのが日常で、その日も3人で並んでテレビを見てたら雛が突然そんなことを言い出すから2人ともびっくりするし本気でコイツ何言ってんだ?って思ってる。

「……何?お前彼氏欲しいの?」「いや別に」「は?じゃあ何でそんな考えになってんだよ」「え、いや、何となく…?」「何だそれ」「意味わかんねぇ」「すごい言うじゃん…」って3人でいつの間にか買ってたお揃いのマグカップを持ってだらだらお喋り。

雛がくしゃみすればすぐに白布がソファの背中にかけてるブランケット取ってかけてくれるし、二口が「俺も飲みたかったから」って3人分の温かい飲み物入れてきてくれるし、雛が見たいって言うテレビは絶対見せてくれるし散々甘やかされてる雛としては「このままだと2人がいないとダメになりそう」って思ってるから難しい顔でそう言うんだけど「じゃあシェアハウスやめるか」って二口にケロッとした顔で言われて「それはやだ!」って食い気味に拒否。

「じゃあどうしろってんだよ…」って言う白布に「どうっていうか…だって、2人もいつかは彼女が出来て結婚して、このシェアハウスもなくなるじゃん」って雛が言うからきょとんとしちゃう。「そうなった時に、笑顔で送り出してあげたいじゃん」って雛が言うから2人とも顔を見合せてから吹き出して笑うから、今度は雛がぽかん。

「な、なんで笑うの…!」って怒る雛に2人は一頻り笑ってから目に浮かんだ涙を拭う。「あー笑った。何かと思えばただの寂しんぼかよ」「雛ちゃんは俺たちがいないと寂しくて死んじゃんでちゅか〜」って2人にうりうりってほっぺたをつつかれるから「〜〜ッうるさあーい!!」って怒る。

そんな姿に2人はまたけらけら笑って「安心しろよ。むしろお前のことが心配で出て行けねえから」「それな。お前が付き合う男も結婚する男もどんだけ良い男なのか俺らが見てやるよ」って雛の頭を撫でるから「なに、それ…2人ともばかじゃん」って照れ隠しでふいっとそっぽを向いた雛が言えば「バカで悪かったな」「バカっていう方がバカだろ」って2人にまたほっぺをうりうりされていつの間にか3人でくすぐり合いっこになっちゃう。

「あははは!もうやだぁ!」「お前が先にやったんだろ!」「マジやめろ触んなバカ!」って3人でソファの上で楽しく笑い合って「あーあ!何か色々考えてたけど今2人と一緒にいるのが1番楽しいから考えるのやーめた!」って雛が言う。

「そーだそーだ黙って俺らとシェアハウスしてればいーんだよ」「雛がいなくなったら当番回ってくんの早くなるしな」「そこ?もっと他にあるでしょ。私のご飯が食べれなくなったら困るとか」「あー雛がいなくなったら冷蔵庫のプリンの買い置きなくなるから困るわ」「あ、それ俺も思った」「待ってアレ減り早いと思ってたら食べてたの???知らなかったんだけど???」って3人でまたわいわいきゃっきゃっ。

結局その日は皆で雑魚寝になっちゃって次の日体痛くて全員文句言うけど、ちょっと悪くなかったなと全員が思ってるのもまた事実で、その後もちょいちょい皆で雑魚寝するようになる。

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