女の子は匂いに敏感なんです

黒尾と出かけることになった雛。待ち合わせ場所で待ってたんだけど中々来ないからどうしたのかなって不安になる。電話もメッセージにも反応がなくて不安な気持ちで待ってたのに慌てて走ってきた黒尾から女物の香水の匂いがするから一瞬で不機嫌になっちゃう。

「ごめん。待たせたよな」っていつもみたいに頭をぽんぽんって撫でようとした黒尾の手から逃げて「やだ」ってそっぽ向いたら「あー…怒ってる、よな?」って困った顔をするから「やな匂いするからやだ」って呟けば心当たりがあったのか「……スイマセン」って謝られるからもっと不機嫌になる。

「別に、黒尾さんに彼女がいようと何でもいいですけど、私のこと誘った上でわざわざ待ち合わせ前に他の女と匂いが移るくらい一緒にいる、みたいな嫌がらせされると思ってませんでした」ってぷいっとそっぽ向く雛に一瞬だけきょとんとした黒尾だったけど、それがとんでもなく可愛らしいヤキモチだと気付いてしまえば、もう可愛くて可愛くて堪らない。

「雛ちゃん」「やだ」「ごめんって。違うよ、雛ちゃんが思ってるような事じゃない」「だって匂いするもん。嘘」「嘘じゃないって。逆ナンされちゃってさ、結構強引な子で無理やりくっつかれちゃっただけだよ」「……ほんと?」「ほんと」って雛の手をきゅっと握りながら伝えれば、まだ不機嫌そうな顔はしてるものの、ちゃんとこっちを見てくれるから黒尾の表情がふんわり緩む。

「ごめんな。嫌な気持ちにさせて」って黒尾が謝って頭を撫でれば「…遅いから、心配したんですよ」って雛がぶすっと唇を尖らせる。「心配してくれたんだ?ありがとう」って頭を撫でればちょっとだけ雛の表情が緩むから黒尾の表情もゆるゆるに緩んでしまう。

「次からはちゃんとすぐ断るし、雛ちゃんに嫌な思いさせないから。だから許してくれますか?」って膝を折って雛と目線を合わせるように黒尾がしゃがみ込めば「……いいですよぉ」って唇を尖らせながら言うから「ん、ありがとな」って頭をうりうり撫でる。後日夜久と海に「俺が他の子に取られると思って妬いてんの、超可愛くね?」ってご機嫌に笑う黒尾がいて「はいはい惚気な」「相変わらず仲良しだなぁ」って話半分で聞き流す2人もいるよ。

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